72歳・元ミス日本 伊藤千桃さんの暮らしの工夫と日々の心がけ。「手作りおやつで英気を養います」
料理/ 食事
手つかずの自然が残る裏山や農薬や化学肥料を使っていない庭でとれる野草や作物が元気の源。良薬口に苦しといいますが、大地の恵みの良薬は口にうまし。
13 手作りおやつで英気を養う
好きなときに好きなものを好きなだけ。特に禁制はせず、なんでもおいしくいただくのが私の健康法です。なのでお酒も甘いものも嗜みますが、日々欠かせないのが手作りのおやつ。庭仕事や家事で体力を消耗してしまうので、パンやおむすびといったおなかにたまるおやつで元気を回復しています。今日はローズマリー入りのフォカッチャを。
14 スパイスでおいしく健康に!
ハーブ同様にさまざまな健康効果のあるスパイスも常日ごろから料理にとり入れています。今日は消化を助けるカルダモン、抗菌効果のあるクローブ、血の巡りをよくするシナモンを紅茶に入れて、香り豊かなチャイを作りました。スパイスは粉末の状態でも売っていますが、自分ですったほうが香りがよく、おいしくいただけます。ちなみに愛用のすりこぎは、拾ってきたカラスザンショウの枝!
15 旬のものを食べる
自然な形でその時季に実るものが体にいいことは、感覚的にもわかります。できるだけ新鮮なうちに食べきるようにしていますが、作物によっては保存食にすることも。たとえば山椒がそのひとつ。初夏の青山椒のときに収穫してすぐに塩漬けにして冷凍保存しています。煮物や炒め物に散らすと、具材の肉や魚の臭みをとってくれ、さわやかな風味を楽しめます。
16 作りおきや調味料を常備しておく
旬の食材を無駄にしないためというのもありますが、まとめて作っておくと、後々便利。よく作るのは、きゃらぶきやちりめん山椒などのごはんのおとも。甘いものが欲しいときにちょっとしたおやつになる金柑の甘露煮や夏みかんのピールなども。あとは風味の足しになる自家製の調味料。旬の食材をみそとあえたりしょうゆに漬け込んだりしておくのですが、中でもゆずこしょうは、何かひと味足りないときに大活躍。実が青いうちに収穫できず、黄色に色づいたものを使いましたが、自分で食べる分だから問題なし。意外と簡単に作れておいしいですよ。
17 食事はおなかの声を聞きながら、美しくいただく
よく動くからでしょうか。孫に「ばぁば、また食べてるの?」と驚かれるくらいよく食べます。いろいろな健康法がありますが結局は自分の体に無理なく、おいしくいただくのがいちばん。ひとりでも雑な食事にならないように、好きな食器に盛ってきちんといただくと満足感がありますよ。ちなみに今日のお昼はビーフシチューとポテトサラダ、大根ソテー、大根もち。あとは作りおきしておいた、きゃらぶきとちりめん山椒でいただきました。
※この記事は『60代からの小さくて自由な暮らし』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
60代からの小さくて自由な暮らし
主婦の友社刊
60代からは、小さくても自由に暮らしたい。自分の“今”を充実させるヒント集。
人生100年時代。年齢を重ねると、体力も気力も、お財布の中だって寂しくなったりするけれど、いつまでも自分らしく暮らしたい。
そこで、日々を自分らしく快適に過ごしている60代、70代の女性たちに、住まい、食事、健康、家計管理、おしゃれ、趣味など、暮らしのコツをお聞きしました。
過去の自分や、世間一般の“こうあるべき”という規範から自由になって、人との比較、人の目を気にせず、自分軸で暮らしと向き合う姿はとても魅力的。“今”を慈しんで暮らすヒントがきっと見つかります。
合わせて、いまシニア女性の中でも注目のユーチューブ、ツイッター、インスタグラムなどのSNSの使い方や楽しみ方、暮らしを支えるお金の知恵をご紹介します。