【にんじん】の保存方法。色あざやかなまま、長持ちさせるコツは?
しなびたにんじんを冷蔵庫の奥に見つけてがっかりしたことがありませんか。栄養豊富で彩りもきれいなにんじんを、フレッシュなままキッチンに常備しておきたいですね。料理研究家の沼津りえさんに保存方法を教わりましょう。市販されているにんじんの大半は専用の機械で薄皮がむかれているので、家庭では皮をむく必要はありません。
常温保存
常温なら冷暗所で保存を。保存期間は4日間が目安です。
冷蔵保存
乾燥しないようにキッチンペーパーなどにくるみ袋に入れて冷蔵庫に。保存期間の目安は2週間。
葉つきにんじんの場合は、葉の部分を切り落としてから保存します。そうしないと、葉が栄養を吸いとって、にんじんの味が落ちてしまいます。
切り落とした葉は、ぬらしたキッチンパーパーに包んでポリ袋に入れて冷蔵保存を。
冷凍保存
使いがってのいい輪切りにし、ポリ袋に入れて冷凍を。
縦に半分に切って冷凍すると、解凍せずにそのまま包丁で切ってもにんじんがすべらないので、安心して好きな形に切りやすくなります。保存期間の目安は1カ月。
すぐに冷凍すると色あざやかに出て、火の通りも早くなります。
葉つきにんじんは、冷蔵の場合と同様に、葉の部分を切り落として。葉は、そのままポリ袋に入れて冷凍するか、またはさっとかためにゆでて水けをきって、冷凍を。
天日干し
天日干しにしたにんじんは、歯ごたえとうまみ、栄養が凝縮されます。煮物やスープ、いため物にさっと使えて便利。干したにんじんといっしょにごはんを炊くと、にんじんくささがなくなります。干しにんじんの保存期間は冷蔵で1カ月が目安。
輪切りは半乾きでOK。ピーラーで薄切りにしたにんじんは、輪切りにしたにんじんよりも乾くのに時間がかかります。ピーラーのほうは長期保存する場合、カラカラになるまで干します。
冷凍にんじんで、にんじんともやしのカレーいため
材料と作り方(2人分)
①冷凍にんじん小1本は4㎝長さのせん切りにする。
②熱湯に①を入れて2分ほどゆで、もやし1袋を加えてさっとゆで、ざるに上げてよく水けを切る。
③フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、②を入れて手早くいため、カレー粉小さじ1、ウスターソース大さじ3、塩適量で調味する。
冷凍にんじんで、にんじんドレッシング
葉のおいしい食べ方
葉は電子レンジで加熱してカラカラにし、ドライパセリのようにスープに浮かべたりして食べると美味。密閉容器に入れておけば日もちします。
※この記事は『食材保存大全』沼津りえ著(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
※2022年10月21日に配信した記事を再編集しています。
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