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【60代の住み替え】老後を見据えて戸建てからコンパクトなマンションに。ファイナンシャルプランナー・井戸美枝さんの実例[前編]

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ゆうゆう編集部

最初の失敗で学んで、今の大満足の家に出合った

「今度のマンションは角部屋で全部の部屋に窓があり、一軒家に似た開放感があります。 明るい部屋で自分のスペースも確保でき、やっと落ち着けるようになりました。 駅や病院、繁華街など生活に必要なものが全部徒歩圏内にあって、利便性がいい点も気に入っています」

二度の引っ越しで予定より費用はかかったが、「戸建てからマンションに移り住んでみないとわからないことを賃貸で体験できたから、今の満足できる住まいを見つけられた」と、井戸さんは振り返る。

「将来の住まいを心配する必要がなくなって、今はとても心穏やかに暮らしています。 すきま風が入って冬が寒い一軒家と違い、気密性が高いマンションは暖かく、暖房費が4分の1にダウンしたのも嬉しい変化。 老後の安心材料になりました」

山の新鮮な空気が恋しくなると、歩いて20分ほどの高台を散歩する。 そこで新しい出会いもあった。

「朝の6時半からラジオ体操をしているグループに参加させてもらったんです。 それで、7時になったら、太極拳のグループにも入れてもらう(笑)。 集まる人はみんな80歳近いのですがとても元気で、『あの医者は薬をたくさん出す』とか地元の情報を教えてくれます。 密につながって気を使うより、広く、浅く、その場だけの気楽な仲間の心地よさを再発見しました。 こうした関わりを地元でたくさんつくって、住み替えた家で老後を楽しく、元気に過ごしていきたいと思っています」

身軽になってかなえたすっきり暮らし

高価で捨てられなかった重いコート、ヒールの高い靴、丈の短いスカートやワンピースなどをすべて処分。「洋服をクローゼットに入る分だけに減らしたら、洋服選びがラクになりました」

モノが減ると収納家具もいらなくなり、部屋がすっきり!

家から少し歩くと、広い公園や庭園などがあり、散歩コースにぴったり。入園料はシニア割がきくのも◎。

自著を並べた廊下。必要な本だけを厳選した。

※この記事は「ゆうゆう」2023年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/本木頼子

ゆうゆう2023年9月号

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