80歳 多良久美子さんの家計管理「物価高騰で家計が苦しくなってきたので家計簿を再開しました」
家計簿を再開。支出の変動をデータ分析して楽しんでいます
家計簿はずっとつけていましたが、年金生活になってからやめました。年金の額も毎月同じだし、出費もだいたい同じなので、つけなくてもいいなと思ったのです。
ただ、ここ最近は物価が上がって、家計が苦しくなってきたので、家計簿を復活させました。といっても、食費や日用品などの日々のやりくりの記載はしません。毎月の生活費の金額は決まっているし、実際にそれ以上買うことがないからです。
元々余裕をもって予算を組んでいるので、食費や日用品は今のところ予算内に収まっています。
今つけているのは、電気代、水道代、通信費、灯油代、カードで払っているガソリン代やスマホ代、生協など、金額の変動をチェックしたいもの。それから、年金、税金や保険やNHK代など、年払いをしているものを記録するため。
さらに、ユニセフと認定NPO法人「障がい者より良い暮らしネット」に、それぞれ1年に2回夏と冬に3000円ずつしている寄付も記録としてつけています。「障がい者より良い暮らしネット」は、障がい者のお母さん3人が立ち上げた素晴らしい NPOなので、何か応援したいと思い、少額ですが寄付を続けています。
冬の電気代は、エアコンだけのときと、石油ストーブと併用したときでは、どれだけ違うのかを検証してみました。電気代+灯油代のほうが、一番高い月で5000円くらい節約になったことがわかりました。
家計簿を再開する前に、家計簿、領収書を入れるファイル、計算器、筆記用具をひとまとめに入れておけるバッグを作りました。古い生地をパッチワークして、刺し子もあしらいました。持ち手は革を使い、リビングの本棚の引き出しの取っ手に引っ掛けられるようにしました。
大好きな古い布を使ったバッグで、やる気をアップ。しまい込まずに、すぐに取り出せるようにしたのもポイントです。こういう工夫がワクワクするのです。何でも楽しいことにしてしまいます。
ただ、半年ほどノートにつけましたが、「パソコンのエクセルでつけるほうが、比較もできて楽だな」と思い、来年からは切り替えようと思っています。家計簿用に作ったバッグも別の資料入れにしようと、次の使い方の目処がついています。
撮影/林ひろし
※この記事は『80歳。いよいよこれから私の人生』多良久美子著(すばる舎)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
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80歳。いよいよこれから私の人生
多良久美子著
すばる舎刊
12万部のベストセラー『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』多良美智子さんの8歳下の妹、久美子さん。
昨年80歳を迎えた。決して「安泰な老後」ではない。息子は4歳で麻疹により最重度知的障がい者に。娘は早逝。85歳の夫はいつ介護が必要になってもおかしくないが、頼れる子どもや孫はいない…。けれども、するべきことは全部やり終わった。忙しい人生だったが、今やっと自分のしたいことに使える時間がたっぷりできた。こんな大チャンスは、この年になったからこそ。自分だって、いつ要介護になるかわからない。1日1日を大いに楽しまなければ!
料理や手仕事、インテリアなど「家時間」を充実させて。趣味の織り物もピアノも、この年だから出せる味がある。流行には乗って、新しい便利なものはどんどん試す。福祉サービスの知識があると、将来の不安が消える…。「明日の用事を考えて、前向きな気分で眠りにつく」のが、元気を保つ秘訣。テレビの埃取りでも、どんな小さなことでもいい。
「もうこの年だから」を「この年だからこそ」に変える生き方に、元気をもらえます。巻末に姉妹対談収録。
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