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【シニア向け住宅】老後貧乏にならない住まいの選び方とは? FP畠中雅子さんがアドバイス[前編]

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ゆうゆう編集部

住み替えを前提に現在の住まいを見直し

「まずは現段階の住まい方を見直ししてみて」と畠中さんは言う。マチュア世代は持ち家に住んでいる人が多いが、親の介護や田舎暮らしなどで、自宅以外にも住まいを持つ2拠点生活をしている人も増加中だ。

「持ち家の場合、自宅の売却額を査定しておきましょう。住み替え先の選択は、預貯金以外に家の売却額を加えた総資産で検討しますから、現状を知ることが大切です。2拠点暮らしの場合、別宅の家賃だけでなく、家電の買い替えや修繕費、交通費などでお金がかかります。拠点を一つに戻すことを検討し、そのタイミングで住み替えるのがおすすめです」

もちろん「ずっと賃貸」という人もいる。その場合、今より家賃を下げる住み替えを検討したほうがいい。

「公営住宅は、何度も応募すれば当選しやすくなることもあります。施設ならケアハウスを探しましょう」

そしてもう一つ重要なことは施設の見学だ。畠中さんはすでに300回以上施設を見学しているという。

「介護が必要になってから慌てて探すと、評判のよくない施設に入ることになりかねません。その前に自分に合う施設を選びましょう」

今の住まいにかかるお金、ここをチェック!

自宅(ローン完済の場合)

□ リフォームにお金をかけすぎない
□ いつ売却するかを見極める
□ 戸建ての場合、70代で利便性の高いマンションへの住み替えを検討

賃貸

□ 今の家賃で老後資金が十分か試算
□ 早めにシニア向け住宅を見学しておく
□ 物価高が続き、今後管理費が上がる可能性が高い。
 老後資金に余裕があるか試算

2拠点生活

□ 光熱費など、2カ所の支払いを続けて老後資金が十分か、試算
□ 夫婦ともに自立が条件
□ 拠点間移動の交通費や特別支出が増えるため、家計管理が必須

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