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【シニア向け住宅】将来に備えて今から見学しておきたい施設とは? FP畠中雅子さんがアドバイス[後編]

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ゆうゆう編集部

要介護状態で入居する場合は、介護付有料老人ホームなど

「要介護になるまでは自宅で」と考えている人でも、施設見学は早めにしておくのがおすすめ。情報を集め、見学会に参加したり、自分で施設に電話して見学をお願いしたりしよう。

【介護付有料老人ホーム】要介護になった場合の、まず最初の検討先

介護付有料老人ホームの数は多く、要介護になると真っ先に検討先に挙げられる。

「介護付」とは、「特定施設入居者生活介護」の認定を受けている施設のことで、24時間365日、介護サービスを受けられる。ケアマネジャーや介護スタッフは施設にいて、自分で見つける必要はない。

施設によって建物のグレードや室内の様子、食事やアクティビティなどはさまざま。入居一時金が高額とのイメージがあるが、「昔ほど高額ではない施設も増えました」と畠中さん。

「全国で探せば、リーズナブルな価格でスタッフの対応もよく、安心して介護を受けられる施設はかなりあります。介護度が上がれば外出は減り、住み慣れた地域にこだわる必要もなくなります。他県も含め広い範囲で検討しましょう」

こんな失敗例も……

実際に住んで後悔したケースもある。「節約のつもりで低価格帯のホームに入ったところ、私の服装がハデだと噂されるようになった」という人もいれば、逆に「ハイソな人が多く、友達ができそうにない」と悩む人も。見学時には入居者の様子(服装や立ち居振る舞い)もチェックしたい。

【特別養護老人ホーム(特養)】要介護3以上の人が申し込める公的施設

要介護3以上の人が申し込める介護保険の施設。実際には介護度の高い人が多く、終の住み処として看取りまで行う。最新のユニット型個室や、従来型の4人部屋など部屋タイプはさまざま。

「特養は格安といわれていましたが、資産基準が導入されたため、年収が少なくても一定額以上の貯蓄があれば月13万円以上かかります。そのため、以前より待機者は減っていますよ」

【介護型ケアハウス】要介護1から入居できるが数は少ない

ケアハウスだが、「特定施設入居者生活介護」の認定を受けている施設のため、24時間365日、介護サービスを受けられる。要介護1から申し込めるが、なかには要支援の人でもOKな施設も。ケアハウス同様、年収が少ない人ほど利用費が安くなる。

「数が少なく空きはほとんどありません。介護付有料老人ホームを検討しながら、こちらの情報を集めるのがいいでしょう」

【グループホーム】認知症の人のためのアットホームな施設

認知症の高齢者が、5~9人で生活する施設。認知症ケアの専門スタッフが常駐しており、アットホームな雰囲気の中で暮らすことができる。

「自治体の地域密着型サービスなので、自分の住む地域以外のグループホームには入居できません。大きな一軒家だったり、老人ホームのような形だったりとタイプはさまざま。施設によっては月額利用料が高額なところもあります」

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