寝る前に温めるといい部位はどこ?眠れる体づくりのための血流アップ術 小林弘幸先生が指南
緊張を緩和し、心と体の疲れを癒やす「タッピング」
人の手によるマッサージには、血流量を増やし、副交感神経を優位にして心身ともにリラックスさせる効果があります。手軽に心の疲れやストレスを効果的に和らげてくれるのが「タッピング」。顔や首のこり、眼精疲労などがラクになり、体と心の緊張もほぐれてストレスも緩和されます。
たたく力加減は、指の腹が軽く肌に触れる程度でOK。強くたたき過ぎると交感神経が優位になってしまうため注意しましょう。
<やり方>
①3本の指で優しくたたく
いすに座って、背筋を伸ばして胸を張る。人さし指、中指、薬指で側頭部からおでこへ向かって軽くソフトにたたく。
②顔全体をタッピング
眉間、眉の下、目の周り、鼻の下、あごの順に合計30秒をメドにタッピングする。たたく場所はあまり厳密に考えず、自分が気持ちいいと感じる場所をタッピングして。
「眠りが浅い」と感じているなら、就寝前に「ぐっすりストレッチ」
寝る前に5分、「ぐっすりストレッチ」をするだけで、睡眠の質はもちろん、翌日のパフォーマンスや、免疫力も高まります。
「睡眠時間が足りない」「眠りが浅い」と感じている人こそ、ぜひ取り入れて。より深く、ぐっすり眠れる体に変わっていきます。
深くゆったりとした呼吸で、1つ1つの動きを指先の毛細血管まで、血流がサラサラとめぐっていく様子をイメージしながら行うのがポイントです。
<ぐっすりストレッチのポイント>
①血液が流れる様子をイメージする
②常にゆったりとした呼吸を心がける
③すべての動きは体幹から始動させる
④末端を固定(ロック)する
<両ひざを倒す体操>
①あお向けになり、ひざを曲げる
②息を吐きながらひざを左右にゆっくり2回ずつ倒す
※この記事は「健康」2024年春号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
順天堂大学医学部教授
小林弘幸
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。 1987年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、 アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。『自律神経の名医が考案した ぜったい幸せになる話し方・伝え方』(主婦の友社)など著書が多数ある自律神経研究の第一人者。
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。 1987年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、 アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。『自律神経の名医が考案した ぜったい幸せになる話し方・伝え方』(主婦の友社)など著書が多数ある自律神経研究の第一人者。
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