【ガーデニング】アジサイを長く楽しむ育て方。来年も咲かせるコツとは?
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光武俊子
買ってきたらまずは大きな鉢に植え替えよう
アジサイはおもに5~6号鉢(直径15~18㎝)で販売されています。買ってきたら、鉢から株を抜いて根鉢の様子をみてみましょう。根がいっぱいに回っていたら、水や養分を吸収しにくく水切れさせやすいので、2号ほど大きい7~8号(直径21~24㎝)鉢に植え替えます。
用土は一般的な培養土でOK。開花中は根鉢を崩さないで植えつけます。これで新たな根が伸びて、翌年開花したら次は落葉期の11月下旬~3月に植え替えます。鉢をこれ以上大きくしたくなければ根鉢を崩して土を落とし、新しい培養土をくわえて同じ鉢に植え替えます。
植え替えたら水が底穴から流れでるまでたっぷり与え、以後は表土が乾いたら同じように水やりします。水はできるだけ株元に注ぎましょう。鉢土がつねに湿っている状態では根腐れしやすいので気をつけます。水やりは用土に乾湿のメリハリをつけることが大切です。
土壌の酸度で花色が変わるのを覚えておこう
アジサイは低木とはいえ木本なので、庭に植えるとボリュームが出ます。庭に植える場合はスペースをよく考えましょう。ある程度の日陰でも咲きますが、夏の強光や西日が避けられる日当たりがベストです。日照不足では下葉が黄変するので、気をつけて植えつけます。
また、アジサイの花色は土の酸度に左右されます。日本の土壌は酸性に傾いているため、アジサイの花色は青系になりやすく、赤系は変化してしまうことがあります。欧米の土壌はアルカリに傾いているので、赤系の西洋アジサイを日本で地植えにすると花色が変わりやすいので注意しなくてなりません。
赤系のアジサイを庭植えする場合には、あらかじめ苦土石灰を1㎡あたり100gほど施して、土壌を整えておく必要があります。けれども‘ピンクアナベル’や日本原産のヤマアジサイ‘クレナイ’などは、土壌の影響をほとんど受けません。また、白いアジサイは花色が変化しないので安心です。