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【ガーデニング】秋まで長く咲く一年草8選 タネから育ててみよう

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光武俊子

初夏から咲く早生種が登場【コスモス】

開花期:6~11月
タネまき:4~8月
草丈:50~120㎝

コスモスは日長が短くなると花芽をつける短日植物で、秋桜とも呼ばれてきました。が、近年は6月から咲く品種が登場。比較的大きなタネは15~20℃で発芽率がよく、直まきも可能です。ただし、従来品種を春まきすると開花までに草丈が伸びすぎるため、7月中下旬にタネまきしてコンパクトに育てます。

苗では入手の難しい【クレオメ】

開花期:7~10月
タネまき:4月下旬~5月
草丈:60~120㎝

長いしべが突き出し、蝶の舞うような優雅な花ですが、草丈が高いため市販の苗はあまり出回りません。タネまきすることで楽しめる花。直根性で移植を嫌うので、直径10.5㎝ポットにタネまきして、ポットの中に根がきつくならないうちに庭や鉢にうえつけましょう。

多粒まきで新たな魅力【ケイトウ(セロシア)】

開花期:7~11月
タネまき:4月下旬~8月
草丈:20~150㎝

古くは鶏頭というような鳥のトサカに似た、久留米ゲイトウなどが親しまれてきました。近年はフサフサした羽状のノゲイトウがセロシアと呼ばれて主流です。なかでも、小さな鉢にタネをたくさんまいて密植させる「多粒まき」は、コンパクトに育ってかわいらしく人気を集めています。

【ガーデニング】秋まで長く咲く一年草8選 タネから育ててみよう(画像11)

トサカ系

【ガーデニング】秋まで長く咲く一年草8選 タネから育ててみよう(画像12)

ノゲイトウ

春のタネまきで発芽の喜びを味わおう

植物はそれぞれ発芽に適する温度があります。春のタネまきではたいがい20℃前後が適します。寒さに向かう秋まきとは違って、春のタネまきはあまり急がなくても大丈夫。十分暖かくなってからトライしましょう。

タネまき用には肥料分が含まれず、清潔な「タネまき用土」を用いると安心です。ただし、ヒマワリやアサガオのように大きなタネは、一般的な培養土にまけます。発芽までは用土が乾かないように気をつけてください。微細なタネは水やりで流れてしまうこともあるので、受け皿に水を溜めて底面から吸水させてもよいでしょう。

かわいらしい双葉(子葉)が見られる発芽の喜びは格別です! タネまき用土には肥料分がないので、本葉が繰り出したら規定量より薄く希釈した液体肥料を与えます。日当たりに置いてしっかりした株に育てましょう。

本葉が5枚ほどに育ったら、直径10㎝ほどのポットに草花用培養土で1株ずつ移植して育苗します。ポットの中で根がよく張って株が充実したら、庭や鉢に定植しましょう。気温が上がると病害虫の被害が出やすいので、丈夫な株に育ってから定植すると安心です。

タネまきの楽しさを味わって、お気に入りの草花を秋まで長く咲かせましょう。

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短日植物とは、日照時間が一定時間より短くなると花芽を形成する植物を指します。​具体的には、夜の時間が長くなることで開花が促進されます。​アサガオやポインセチア、コスモスなどが代表的な短日植物です。

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液体肥料とは、液体の状態で与える肥料のことで、速効性があり吸収が早いため、植物の生育が不安定なときや即効性を求める場面で使われます。水に溶かしてジョウロや噴霧器で与えるため使い勝手がよく、葉面散布や根からの吸収促進に適しており、追肥や微量要素の補給にも向いています。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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覆土とは、タネまき後にその上からかぶせる薄い土のことです。タネが乾燥したり、流れたりするのを防ぎ、発芽しやすい環境をつくります。覆土の厚さは、タネの大きさの2~3倍が目安とされています。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行われます。移植の際には根を傷つけないよう丁寧に扱い、水をたっぷり与えます。適期を守ることで根づきやすくなります。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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定植とは、育苗した苗を、最終的な栽培場所に移し植えつける作業のことを指します。ポットや仮植えの状態から、花壇や畑、プランターなどの本来育てる場所へ植え替えることで、植物はより広い空間と栄養を得て健やかに生長します。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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