更年期後のストレスに強くなる7つの法則とは?浜中聡子さんが伝授
人間関係は、年を重ねたから簡単になるとはいきませんよね。親、義理の親、夫、子ども、職場の同僚や上司や部下、近所づきあい……。アフター更年期の女性のストレスは、ほとんどが人間関係に由来しているといいます。ストレスを減らすための方法を、クレアージュ エイジングケアクリニック 総院長の浜中聡子さんに教えてもらいましょう。
目次
★アフター更年期にやせ体質になるには?★
アフター更年期は急激に体重を減らすのはNG!ではやせ体質になるポイントは?法則1 「〜すべき」思考をやめる
「髪の毛が抜けたんです!」とクリニックに駆け込んできた人が、よく話を聞いてみると、原因はストレスだった、ということがしばしばあります。
アフター更年期の女性のストレスは、人間関係に由来しているようです。夫のこと、子どものこと、親や義母の介護、近所のもめごと、冠婚葬祭でのトラブル……。ストレスのせいでやせたり太ったり、頭痛や耳鳴り、過敏性腸症候群や胃痛を起こす人もいます。
ストレスの原因を減らすことが難しいときは、ストレスに強くなる対処法を身につけることをおすすめします。ストレス耐性を高めると、ダメージが軽くなります。同じストレスを感じても、ストレス耐性のある人はうまく切り抜けられるのです。
ストレス耐性をつける=ストレスと上手につきあっていくために提案したいのが、「完璧主義」や「すべき思考」をやめること。
「私がなんとかしなくちゃ」とひとりでがんばっていませんか?
結果がよくないと、「私って本当にダメね」と自分を全否定していませんか?
自分に厳しいルールを課す「完璧主義」や、白か黒かをつけたがる「すべき思考」は、自分を追い詰めがち。ストレスの渦の中に自ら飛び込むようなものです。実行できないときには自己嫌悪に陥り、ストレスは膨らむ一方です。
「まあいいか」「そのうちまたトライしてみよう」と受け流すゆるさをもって対応すると、ストレスをため込まずにすむでしょう。
法則2 第一印象をあてにしない
さて、あなたは相手の第一印象に引っ張られてはいませんか?
私たちは、相手の服装や容姿、自分のこれまでの経験などのわずかな情報だけで、全体の人物像を決めてしまうところがあります。このような思考のクセを「暗黙の性格理論」といって、対人関係をゆがめる原因のひとつとされています。
相手の第一印象がよくないと、つい避けてしまったり、コミュニケーションがうまくとれなかったり。その後のおつきあいにも影響してきますよね。
でも、ひとりの人にはいろんな面があることを、アフター更年期のみなさんは気づいていらっしゃいますね。おおらかに見えた人が、意外にナイーブだったり。いろいろな面が同居しているのがあたりまえ。
第一印象というのは、このようにあてにならないものなのです。
相手の第一印象が悪いときも、それにこだわるのはやめて、よい面を発見するようにしましょう。最初はギクシャクしていた相手とも、だんだんコミュニケーションがとれるようになり、ストレスは軽減するはずです。
法則3 なんでも「自分のせいだ」と思うのはやめる
体調や気分が低調になりやすいアフター更年期には、考え方もネガティヴな方向に行きがちです。
悪い出来事が起こるたびに、「自分のせいだ」と思っていませんか?
必要以上に責任を感じていませんか?
すべてを自分に関連づけていると、心が休まるときがありません。
もしかしたら、体調のよいときは自分のせいだとは思わないのに、不調のときにはなぜかそういう発想になってしまっているのでは? そういった傾向に気づく余裕も大切です。
必要以上に物事を自分に関連づけるのはやめましょう。自分のせいだと思うのはやめにして、そのかわり、体調のチェックをひとつひとつ、してはどうでしょう。
法則4 コミュニケーションがうまくいかないのはお互いさま
コミュニケーションがうまくいかないことがあります。そんなときは、なぜうまくいかなかったのか、原因を探そうと努力するのは大切なことです。たとえば、自分の話ばかりしていなかったか。売り言葉に買い言葉で、相手を傷つけなかったか……。
ですが、自分に思い当たることがあったからといって、必要以上に罪の意識を感じる必要はありません。自分を卑下したり卑屈になったりするのは過剰反応。
コミュニケーションがうまくいかなかったとき、相手の言葉に傷つきませんでしたか? もしかすると相手にも問題があったのかもしれません。コミュニケーションがうまくいかなかったとしたら、それはお互いさま。どちらか一方に問題があるのではありません。
白黒つけて、どっちが悪いと決めてかからないで。これからどうすればお互いにとってプラスになるのかを考えてみる。それがスムーズなコミュニケーションを取り戻すスタート地点です。