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文具ライター 小日向 京さんおすすめ「はがきサイズ活用術」とは?

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小日向 京

子どものころ、お気に入りの消しゴムやをえんぴつを、かわいい筆箱に入れて持っていたマチュア世代のみなさんも多いことでしょう。文字と文房具に並々ならぬ関心と愛情をもつ、文具ライターの小日向 京さんに、はがきの活用術を紹介いただきました。

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はがきあれこれ

日々の便りや年賀状などでなじみ深い「はがき」。旅先で絵はがきを買うこともあれば、ノベルティで記念はがきをもらうこともあります。

いつか友だちに季節の挨拶を綴って送ろうと思いながらも、メールやLINEでやりとりすれば事足りてしまう昨今でもあり、なかなかはがきを使う機会が少ないのが実情でもあります。

そこで、はがきを自分のために使ってみるのはどうだろう? というのが今回の話題です。

官製はがきのサイズは148×100mm。1966(昭和41)年に定められたといい、それまでは140×90mmが代表的な大きさだったそうです。

日本で郵便はがきが初めて発行されたのは1873(明治6)年のこと。当時の官製はがきは縦長の短冊形で二つ折りであり、以前に【蛇腹便箋】を話題にした回での東京・日本橋にある紙店、榛原が製作したといいます。

その逸話と貴重な当時のはがきは以下のサイトで見られます。

榛原のものがたり 04
手紙文化を日常に。郵便の始まりを支えた、はいばら製の官製はがき
https://museum.haibara.co.jp/about/brands-history/04

これがはがき?! という姿に驚いてしまいます。そののち1900(明治33)年に私製絵はがきの使用が認可されると、さまざまな絵柄が登場して現在のような長方形の厚口はがきへと変化したのだそうでした。

さて現サイズの148×100mmという大きさについてですが、非常に近しいものとしてA4を4つ折りにしたA6サイズは、148×105mmです。

長辺は同じ148mmであり、短辺ははがきのほうが5mm短いということで、つまりだいたい、
はがき2枚でA5サイズに
はがき4枚を縦2枚×横2枚で並べるとA4サイズに
はがき8枚を縦2枚×横4枚で並べるとA3サイズに
なることを意味します。

これは途端に、はがきがA4サイズと連動させやすい情報カードとして役立ちそうな予感がしてきます。

まずは1枚、読書中の本に挟んでみます。

本の栞にする

厚手の紙は目立って栞にぴったりです。そしてこのはがきに、本を読んでいて思ったことやキーワード、そのページなどをメモしてみるのも良さそうです。

本のページに付箋を貼って目印にする方法はありますが、1枚の紙―それも折れにくそうでカードとして目立ちそうな紙―に箇条書きにしておくと、あとから俯瞰して一気に把握できるのは利点です。

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