【前田美波里さん】75歳とは思えない引き締まった二の腕…しなやかな体と心をキープする秘訣とは?
体が健康なら、心も健康でいられるし人にも優しくできます
長い芸能人生の中では心が折れそうになったこともある。
「やりたかった作品を違う人がやることになったとき、年齢的に役柄とお別れしなくちゃいけないとき。若い頃は何度も悔しい思いや切ない思いをしました」
それでもくじけることなく、前を向いて歩んできた。
「もともと楽天的だからかな。悪いほうにばかり考えるとどんどん泥沼にハマっていくから、ネガティブに考えないようにしています。それに私、ウジウジするのは嫌いなの。悩み事があったら自分の肉体をまず動かして、それからもう一回考えます」
疲れが3日後に出たり、体がしんどくてジムを休む日があったり。年齢を重ねて肉体の変化を感じることもある。だからこそ「健康が大事」と前田さん。
「体が健康だと心も健康でいられるし、人に接するときも優しくなれる。だから健康的な考え方がもてるような肉体を維持することが私のいちばんのテーマ」
常に心と体が自在に動くようにしておきたい
人生100年時代。この先の自身をどう思い描くのか尋ねてみると、「決めない」との答えが。
「こうなりたいなという夢や目標があっても、目標はあくまで目標。それ以上は決めずに、与えられたことを100%表現できるよう、自分なりに努力するだけです。それに、どんなに決めておいても、それに納得できないときだってある。そのときどきで心と体が自在に動くようにしておきたいと思っています」
「折れない」心と体を育てる3カ条
①しっかり食べて、しっかり寝る。悩むのは体を動かしてから
本当は野菜や魚のほうが好きなのですが、疲れたときはステーキや焼き肉など、お肉をたっぷり食べます。そしてしっかり寝れば翌日は元気に。悩みはくよくよ考える前に体を動かすのがマイルール。
②仕事や家庭とは別の「第3の居場所」をつくる
家庭や職場とはまったく関係ない自分の居場所をつくることが大事だと思います。私の場合は水泳を始めたことで、お互いに刺激し合いながら気持ちよくつき合える人生の仲間ができました。
③目標はあってもいい。でも先々のことは「決めない」
心の中に夢や目標をもちながらも、「決めない」こと。主役も脇役もアンサンブルも、いろんな人がいてこその総合芸術=舞台。自分が求められていることで十分だと思うので、それ以上は決めません。
※この記事は「ゆうゆう」2024年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/中村彰男 スタイリング/松田綾子(オフィス・ドゥーエ)
ヘア&メイク/矢野トシコ(SASHU) 取材・文/本木頼子
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ゆうゆう2024年9月号
特集は「折れない」心と体の育て方です。まだまだ続きそうな猛暑。厳しい暑さに、体ばかりでなく心まで折れそうになっていませんか? 体と心はつながっています。ちょっとした気持ちのリセットや体へのアプローチ、食事の見直しで、心を引き上げ、体を鍛える。素敵な方々にそのコツを教わりました。デビュー50周年を迎えた女優の前田美波里さんや、「おくさまは18歳」で大ブレークし、国民的アイドルとなった岡崎友紀さん(歌手、俳優)、ほかにも、人気料理家の藤井恵さんには「折れない」体を作る大豆レシピ、整形外科医師の中村格子さんには「かんたん体操&ストレッチ」、メンタルアップマネージャ(R)の大野萌子さんには「夏の気分の落ち込み対策」をお伺いしました。
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