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ネガティブな気持ちが「ありがとうに変わる」習慣とは?工芸ブランドのショップスタッフのお部屋拝見

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ゆうゆうtime編集部

人生後半戦に差し掛かった今だからこそ気づける、“目の前の幸せ“。暮らしをすっきりさせたら、わたしなりの生活を営むヒントが見えてくるはず! 新刊『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、「IFUJI the box tailor」スタッフの冨澤緑さんを2回にわたって紹介しましょう。

PROFILE
冨澤 緑さん
「IFUJI the box tailor」スタッフ
インテリアショップ、アパレルショップ勤務を経て、暮らしまわりのアイテムを扱う「klala」をオープン。2020 年、同店を閉店し、現在は東京・台東区にある「IFUJI the box tailor」のスタッフとして活躍中。
@midorinocoto

疲れや悩みではなく、心地よさを明日に持ち越していきたい

がらんとしたワンルーム。そこに白いカーテンをとりつけることから冨澤緑さんの新生活は始まりました。仕事も変わり、環境を変えての再出発。心機一転、「これからがんばろう」という気持ちとは裏腹に、それをはばむかのような新型コロナによる外出規制。同じ頃、お父様が入院を余儀なくされるなど心配事も重なり、ときどき、えも言われぬ不安が襲ってくることがあったそう。

「もともと気分にムラはないほうなのですが、その頃は、これからどうなってしまうんだろうと落ち込むことがあって。そんなとき、ある人から、〝毎晩、うれしかったことを3つ書き出してみるといい〟と、アドバイスをもらったんです」

トライし始めた当初は、ごはんがおいしかったとか、電車が空いていたとか、身の上に起こった、ごく単純なうれしい出来事を書き出していたそうですが、毎晩の振り返りが習慣となった今、内容にちょっとした変化が。

たとえば、先日のこと── 。
「勤めている店先のゴミ捨て場をカラスが荒らしてしまって。普段は掃き掃除だけなんですが、それだけではきれいにならないから水を撒いたんです。そしたらとってもすっきりして。だからカラス、ありがとうって(笑)」

ネガティブなことが起きても、それによって気づきを得られたり、学ぶことがあったり。その日一日を振り返って、どちらにフォーカスするかは自分次第。

「心躍ることはもちろん、そのときは、う〜んと思ってしまうことでも、よくよく考えると感謝につながる。そんな気づきがうれしくて、いつの頃からか〝うれしい=ありがとう〟が増えていきました」

「飲みものは普段は水を。鉄瓶でわかした白湯を保温性のあるジャグに入れておき、こまめに飲むようにしています」。マグカップは大きいものが好み。これは「ヨナス・リンドホルム」のホワイトライン。

日当たりのいい窓辺は植物の定位置に。

「 ソファを置くスペースがなかったので、ベッドはフレームなしにして、クッションをたくさん置き、日中腰かけられるスペースにしました」

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