紙類の片付けと収納がストレスフリー!【背幅を変えて快適ファイリング】
子どものころ、お気に入りの消しゴムやをえんぴつを、かわいい筆箱に入れて持っていたマチュア世代のみなさんも多いことでしょう。文字と文房具に並々ならぬ関心と愛情をもつ、文具ライターの小日向 京さんに、紙類の整理が快適にできるファイルについて語っていただきます。
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書類や名刺など紙片を分類して収納し、あとから見つけやすくするのが「ファイリング」という行ないです。
これをやるのとやらないのとでは、のちのちの作業が劇的に変わります。
そこで整理したい紙の量や、あとから参照する方法などに応じて、レバー式ファイル、2穴式ファイル……と使い分けることになり、その話は追ってテーマにしたく思いますが、今回はその中の「クリアファイル(固定式)」を話題にします。
クリアファイルは、収納部が透明な袋状のポケットになっており、あとから冊子のようにめくって読み返せるのが利点です。
1枚のポケットの中に収納する紙は、ある程度厚みがあってもホールド力があります。しかしながら、厚みのあるなしをフレキシブルに想定してポケットが固定されているため、
・厚みのない時には、背幅が際立ちスペースを取り
・厚みがある時には、背幅が足りずにパンパンになってしまう
という傾向がありました。
その「背幅問題」を解消したのが、このたび話題にする「コクヨ ノビータ」です。
左は使い始めのカードホルダー、右はほぼ収納したカードホルダーです。どちらも同じく名刺360枚収納の60枚ポケットで、背に筋目が付いているところにご注目。
これらを上から見てみると……
使い始めは背がほとんどなく(左)、収納後には背が大々的に広がっている(右)ことがわかります。こちらがノビータの特筆すべきところで、収納した紙の厚みに応じて刻々と変化する背幅は、収納棚での空間調整に役立ちます。鞄の中でも同様でしょう。なんとありがたいファイルなのか。
表紙のカラーやポケット枚数も多種あり。項目に応じて色分けしたり、収納したい内容に応じて枚数を変えたりする選択肢も豊富です。
そんななか、筆者は色は「透明」を選ぶことがほとんどです。
理由は上のように、最初のポケットと最後のポケットが透けて見えやすく、「気に入っている紙を配置しておける」ことからです。
上の写真は、はがきサイズの「ポストカードホルダー」です。いただいたはがきの便りだけでなく、ノベルティでもらったはがきや美術展で買ったはがき、今度誰かに宛てて書こうと思っているはがきなどをひとまとめにし、
・自分のために取っておくものは左開きから
・いただいたものは右開きから
・これから使いたいものは中央から
と、位置を変えて収納しています。