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地震をきっかけに【捨て活】を始めたインスタグラマー。普通はあるはずの扉が無い家とは?

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ゆうゆうtime編集部

地震をきっかけに【捨て活】を始めたインスタグラマー。普通はあるはずの扉が無い家とは?

春に引っ越した新居で、外の景色を見ながら食事をとるapartment 301さんの姿を鏡越しに撮影。

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どう生きるのかを考えることが、自分の暮らしを形づくります。あなたは何を大事に生きていますか。ちゃんと自分と向き合っていますか。新刊『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、熊本地震をきっかけに暮らしを見つめ直した、インスタグラマー apartment 301さんをご紹介します。3回にわたってお届けする、第1回は“捨て活”を始めた経緯について。

プロフィール
apartment 301さん

熊本県在住。熊本地震をきっかけに“持たない暮らし”へ。シンプルな生活の様子を綴ったインスタグラムが人気となり、2023年に『捨て活で見つけた「私」が主役のワンルームライフ』(主婦の友社)を刊行。現在は、リノベーションした賃貸物件に暮らしながら、捨て活やシンプルライフにまつわる自身の気づきをSNSで発信している。
@apartment_m301

未来に向けて備えはしつつも、目を向けるべきは、今、このとき

ごく普通のワンルーム。301さんのひとり暮らしは、25㎡の小さな空間で始まった。実家を出て、はじめて手に入れた自分だけの空間。そこに好みの家具を置き、おしゃれな雑貨を飾り……。気がつくと、隅から隅まで無駄なくものを収めることに喜びを感じるようになっていた。

「なんでもない空間が自分色に染まっていくのがうれしかったんだと思います」

ところが、ある日突然、大きな地震が自宅を襲う。家具は倒れ、棚は開き、きれいにしまってあったはずの持ちものが、床を埋め尽くした。

「はじめはショックが大きくて。でも片づけるうちに、これらは本当に必要なものだったのかなと思うようになりました。いざ、腰を据えてひとつひとつのものに向き合ってみると、大事にとってあるもののほとんどは、今、使っていないものばかりで」

それらをすべて手放し、空間に余白が生まれると、自然と「自分自身」に焦点を絞れるようになった。大事なのは、ものではなくて、自分がどう暮らしたいか。

古い団地風の集合住宅の一室をリノベして、すっきりとした空間に。空間になじむシンプルなキッチンキャビネットが美しい。

棚の中には食器と調理道具、食材を収納。調理関連の持ちものはこれだけ。

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