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地震をきっかけに【捨て活】を始めたインスタグラマー。普通はあるはずの扉が無い家とは?

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ゆうゆうtime編集部

「私は独身でひとり暮らし。賃料は安いほうがうれしいし、ものぐさなので掃除はラクなほうがいい。結局のところ、ワンルームで成立する〝持ちすぎない暮らし〟が自分のベストだったんです」

「捨て活」のおかげでクリアになった、心地いい住まいの形。ところが今度は、マンションの耐震構造に問題が発覚し、引っ越しを余儀なくされる。

次の転居先として、当初、301さんは分譲住宅を検討していた。というのも賃貸物件に「不要なものが多い」と感じていたから。たとえば、浴室のドア。カビ防止のためにも、換気の面でも、日頃の掃除のしやすさを考えても、浴室にはドアがないほうが快適だと思いながら、毎日を過ごしていたのだそう。

「世間のあたりまえが、自分にとって心地いいわけではない」

その気づきを経て、自分に合った住まいをつくりたいと思うようになった301さんは、自由に手を加えられる物件を探し始めた。でも、思うような場所が見つからず、焦りだした頃、リノベーションを相談していたヨシヤス タカユキさんから「賃貸でリノベが可能な物件がある」との朗報を得た。

それが今の住まい。和室2室を含む2DKの間取りをワンルームに。色数は少ないほうが落ち着くので、白とグレーでまとめ、浴室のドアはもちろん、撤去した。

いかようにも動かせるよう、調理台は移動式に。調理中はシンク横に置き、食べるときは窓の横に移動し、食卓として使用。

ゆで卵と海藻を添えたサラダとたんぱく質を使ったメイン料理(この日は鶏手羽元のスープ)、あたためたトマトジュース、カカオパウダーをかけたブルーベリーが、いつもの朝食のメニュー。

食べ終わった器は、即、シンクへ。「行儀が悪いと言われてしまうかもしれませんが、できるだけ効率よく動きたくて。好きなルールで暮らせるひとり暮らしが、私には合っているのだと思います」

窓の外には気持ちのいい新緑が広がっている。「まわりに接近した建物がないので、カーテンをつけるのはやめました。あたりまえと思われていることでも、“自分にとって、いるかいらないか”。捨て活を始めてから、そんな自分への問いかけが習慣になりました」

撮影/清永洋

次回は、古い集合住宅で考えた、家具の選び方について。

※この記事は『自分サイズのすっきり大人暮らし』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

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