私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

60代のお小遣いはいったいどれくらい?現実と理想 中道あんさん流

公開日

更新日

中道あん

1泊2日の旅行と、お祝いは特別支出として、毎月のお小遣いから外してもいいと考えれば、毎月5万円程度は普通に出費していることになります。他にも、移動に使う交通費やタクシー代なども計算に入れると数千円UPしそうです。

私が65歳になると支給される年金は月々に換算すると9万円と試算しています。このままの使い方ではお小遣いだけでなくなってしまいそうです。

60代になると、時間に余裕が生まれることが多く、旅行や趣味、嗜好品の購入など、心の豊かさを追求するための支出が増える傾向があります。そして、やはり旅行の機会が50代に比べてグンと増えました。「元気なうちに、働いている今のうちに、行ける時に行っておこう!」という感じで、今年は、海外旅行も含め4回行っております。

孫に気前よくお祝いやお小遣いを渡せるお婆ちゃんになりたいから、起業したいという相談を受けます。私にもひとり孫がいますが、確かに、お誕生日・クリスマス・お年玉だけでなく、入園、入学などイベントにも「お祝い」はつきものです。うちはまだひとりなのでいいのですが、孫が5人も6人もいたら破産しちゃいそうです。

子どもが独立すると、友人や知人との食事やお茶、旅行などの機会が増えました。ソロ活動が好きで孤独を愉しむ術を持っていますが、社会から孤立するのとは別なものです。社会的なつながりを維持するための交際費や娯楽費が増えました。

母を看取って思うには、健康は何よりも大事であり、一度失ってしまうと取り戻せません。とくに筋肉は意欲的に動ける体づくりに欠かせません。健康のためのジム通いやサプリメント、美容院の費用など、自分の健康や外見を保つための支出も外せないおこづかいです。

60代のお小遣いは、若い頃とは異なり、より自己の充実や人間関係を深めるために使う人も多いのではないでしょうか。とはいえ、働ける間は収入からまかなえばいいでしょうが、年金暮らしになってからはどうでしょう。

PICK UP 編集部ピックアップ