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【2025年のお金予報】「インフレは今後も続く!?」ファイナンシャルプランナー井戸美枝さんに聞いてみた

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ゆうゆう編集部

コロナ明けからじわじわ上がっていた物価が、2024年はさらに上昇して家計を直撃! 「物価高は25年も続きそうですが、焦らずあわてず対処することが大事」と話す井戸美枝さんに、ゆうゆう世代のインフレに負けない家計管理術を伺いました。

井戸美枝さん連載
>>井戸美枝の「老後のお金不安はいまから解消!」

お話を伺ったのは
井戸美枝さん ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士

いど・みえ●国民年金基金連合会理事。
専門は、生活に身近な経済問題、年金・社会保険問題。
雑誌や新聞に連載をもち、「難しいことでもわかりやすく」がモットー。
『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください! 増補改訂版』(日経BP)、『マンガでカンタン! 社会保障で得するお金は7日間でわかります』(Gakken)など著書多数。

インフレは今後も続く!? 焦らず家計を整えよう

世界的なインフレに歴史的な円安も加わって、物価高が家計を直撃した2024年。「円安の要因である日米の金利差は今もあまり縮まらず、円安傾向も続いているため、25年もインフレは続くと考えたほうがいいでしょう」と話すのはファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん。

年金生活前後で収入が増えにくいゆうゆう世代に、物価高は大打撃!

「でも、焦る必要はありません。公的年金は物価にある程度連動して上がり、急激に減るものでもないからです。過剰な節約で生活が味気なくなったり、ハイリターンを狙った投機で貯蓄を減らしたりすることこそ問題。まずは落ち着き、家計の収支を把握することから始めましょう」

そのうえで、貯蓄の中から今後使えるお金を逆算してみよう。

「たとえば、65歳で貯蓄が2000万円と仮定。85~95歳の10年間の医療費、介護費など1000万円を取りおくとすると、85歳までの20年間で使えるお金は1000万円で、年平均50万円。年金にこれを加えた額で生活費が足りるかどうか、検討してみましょう。不足する場合は、出費のムダを削る、働いて収入を増やす、運用して資産を増やす、3つの方法で対応を」

次ページから、井戸さんが今すぐできる具体的な家計術を紹介する。

2025年 お金の心得

①暗いニュースにも不安になりすぎず、家計の収支をしっかり把握して備える。
②公的年金は物価にある程度連動して上がり、急激に減るものでもないと覚えておく。
③インフレは続く可能性が高いが、過剰な節約や投機に走らない。

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