おめでたい木【マートルのクリスマスツリー】甘い香りのハーブで心穏やかに
西洋で尊ばれる「祝いの木」を英国調にデコレーション
古代ギリシャ時代から花嫁の花冠に使われてきたマートル。英国ではヴィクトリア女王が、夫の祖母からプレゼントされた花束の中のマートルを、離宮のワイト島で育て、それがエリザベス女王やキャサリン妃の花嫁のブーケにも使われました。今回使ったマートルはそのワイト島で購入したものです。
まだ苗の状態なので、小さめのマツボックリを枝に結んだシンプルな飾りつけに。株元はポプリや金色のオーナメントで覆い、鉢にクリスマスカラーのコットンのリースを。周囲に英国ヴィクトリア時代に流行した貝殻やポプリポット、カードなどを飾り、いっそうの物語性を添えて。
Point
枝が細い場合、マツボックリはカラマツなどの小型のものを。金色の市販品を利用したが、自分で彩色しても。リースは小さな丸いクッションをいくつか作り、リース型に重ねて縫いとじ、リボンと鈴を飾り、ワイヤで鉢の縁にかける。
ヴィクトリア時代にはやったという2種のドライハーブ(ハーブティー用のダマスクローズとセンテッドゼラニウムのポプリ)を、土を隠すように敷き詰め、さりげなく香りとストーリーをプラスした。さらに、金色の星のオーナメントもふんわりのせて、株元も華やかに。
撮影/川部米応
※この記事は「ゆうゆう」2015年12月号、2016年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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園芸研究家
桐原春子
英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。
英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。