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【シニアのひとり暮らしの防犯】50〜60代がターゲットの「詐欺と悪質商法」から身を守るには?

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ゆうゆう編集部

【防犯のコツ】詐欺に遭わないためには「性悪説」で物事に対応する

詐欺について、「『私は大丈夫』と思っている人は危険です。日本の国民性として性善説で考える人は多いのですが、オレオレ詐欺も投資詐欺も、信じてしまうとだまされます。お金に関しては性悪説で、何でも疑って考えましょう」

著名人をかたったSNS型投資詐欺やネット上だけの「恋人」に多額のお金を渡してしまうロマンス詐欺など、SNS上の詐欺被害が増えている。

「うまい話と甘い言葉には注意が必要です。ひとり暮らしのさびしさに巧妙につけ入る詐欺は増えています。お金の関係はない間柄で、お金の話が出てきたときは疑ってください。詐欺ではないかもしれませんが、あなたのお金に頼ろうとしているかもしれません」

シニアを狙う詐欺は、電話から始まることも多い。

「『ただ今留守にしております』という留守番電話のメッセージは空き巣に狙われます。おすすめは『防犯電話機』。着信音が鳴る前に、『この通話は防犯のため録音されます』と相手にメッセージが流れます。すぐに電話を切れる『迷惑ストップボタン』や、すぐ警察に通報できる『あんしん相談ボタン』など防犯機能が充実しています」

こんな人は要注意

●性善説で生きている人
●「私は大丈夫」と思っている人
●交友関係が狭い人
●ある程度の資産がある人

ゆうゆう世代は注意したい! 詐欺と悪質商法

SNS型投資詐欺

老後資金を増やしたい50代、60代がターゲットに

2024年に急増したのが、SNS型投資詐欺だ。ネット上の投資広告を見た人をLINEのグループなどに引き込み、そこで架空の投資話をもちかけて出資金や手数料などをだまし取るというもの。なかには著名な経済ジャーナリストや投資家の名をかたるものもある。

「被害に遭いやすいのは、50代、60代ですね。多少は資産があるものの、老後資金に不安がある人たちを狙って投資をもちかけてきます。『必ず値上がりする』『絶対に儲かる』『今すぐ決断を』などのトークは詐欺である証拠です」

ネット通販の定期購入

購入を決める前に熟読したい、小さな文字の説明部分

詐欺とまではいえないが、トラブルになりがちなのが通販サイトなどの商品の購入だ。「今回特別に500円!」という格安価格のサプリを一度購入しただけなのに、1カ月後にまた同じものが送られてきて4980円を請求され、よく見ると定期購入品だった……。そんなトラブルが後を絶たない。

「よくよく見ないと読めないような小さな文字で定期購入だと書かれているケースが多いのです。解約したくても電話番号の掲載がなく、やめ方がわかりにくいことも多い。購入前にすみずみまで説明を読むことが重要です」

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※この記事は「ゆうゆう」2025年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/神 素子

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