花粉症の症状緩和にも!「はちみつで自作する最強サプリメント」【はちみつ習慣#3】
料理やお菓子だけではない、普段の体調不良や体力作りにも、はちみつが役に立つということを知っていますか? はちみつのスペシャリスト 前田京子さん著『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵 』(マガジンハウス)から、一部を抜粋、再構成して、その魅力をお届けします。6回に分けて紹介する第3回は、はちみつで最強の手作りサプリメント。
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「脳に効くはちみつのとり方は?」朝からさくさく動けるようになる【はちみつ習慣#2】前田京子さん プロフィール
まえだ・きょうこ
国際基督教大学教養学部、東京大学法学部卒業。手作り石けん・ボディケアブームの先駆けとなった『お風呂の愉しみ』(飛鳥新社)、『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)他、著書多数。2015年発売の『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』は10万部のベストセラーに。持ち前の探究心から得た知見と暮らしの楽しみ方を結びつけるアイデアを惜しみなく伝えている。1962年生まれ、横浜市在住。
はちみつとビタミンCを混ぜた「ハニー レモンキャンディ」
はちみつを大さじ1杯すくいとり、はちみつをのせたまま、スプーンを小皿に置く。そこに、薬局方にもなっているビタミンCの原末(アスコルビン酸※1)の白い粉を小さじ4分の1杯のせる。はちみつがあまりこぼれ出さないように注意しながら、竹串などの細い棒ではちみつとビタミンC原末をこちょこちょと混ぜ合わせる。
よく混ざったら、スプーンをそのまま口に入れてペロリ。
わー、すっぱい! でも甘くて美味しい。はちみつレモンキャンディの味だ。小皿にこぼれたはちみつも、余さずすくい取ってきれいになめてしまいましょう。これが、我が家の最強のサプリメント、「ハニーレモンキャンディ」の標準版だ。
このサプリメントのポイントは、はちみつや混ぜるビタミンCの分量を、自分で細かく調節できること。一日の中で、体調や場面に合わせて、自分なりの分量や配分を細かく工夫できるのがとても便利なのです。
薬局方のはちみつは、「滋養、栄養剤」としてはちみつを摂る場合(これって、サプリとしてってことですよね)、摂り方を詳しく解説してくれているわけではないが、1日に30グラムから60グラムという目安をくれているものもある。
種類にもよるけれど、はちみつは、小さじ1杯がだいたい7グラムで、大さじ1杯は約21グラム。100グラムで294キロカロリーということを頭に入れておくと便利だ。
そして、ビタミンCの原末(アスコルビン酸)は、小さじ4分の1杯で約1200ミリグラムのビタミンCが摂れるというのが目安である。
※1 薬局で扱われているビタミンCの原末(アスコルビン酸、またはL―アスコルビン酸)と同じものが、簡易包装でお手頃にインターネット通販など(「食品添加物」の表示)で、手に入る。現在のビタミンC原末の世界でのシェアは、医薬品表示、食品表示を問わず、ほぼ9割が中国産で約1割がイギリスとなっている。販売時に「国産」とあるのは、原末を輸入の上で国内で包装したということで、事情はどの国でも同様。純粋な原末であるかぎり、品質の心配はいらない。