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胃もたれ、喉が痛いときに、天然はちみつのひとさじが大活躍!とり方のコツは?【はちみつ習慣#6】

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ゆうゆうtime編集部

料理やお菓子だけではない、普段の体調不良や体力作りにも、はちみつが役に立つということを知っていますか? はちみつのスペシャリスト 前田京子さん著『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵 』(マガジンハウス)から、一部を抜粋、再構成して、その魅力をお届けします。6回に分けて紹介する第6回は、胃もたれや咳止めに効くはちみつについて。

▼前回はこちら▼

はちみつで口腔ケア!?歯はつるつる、息はぴかぴか!のオーラルケア【はちみつ習慣#5】

前田京子さん プロフィール

まえだ・きょうこ
国際基督教大学教養学部、東京大学法学部卒業。手作り石けん・ボディケアブームの先駆けとなった『お風呂の愉しみ』(飛鳥新社)、『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)他、著書多数。2015年発売の『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』は10万部のベストセラーに。持ち前の探究心から得た知見と暮らしの楽しみ方を結びつけるアイデアを惜しみなく伝えている。1962年生まれ、横浜市在住。

ただの消化不良や胃もたれにも

私自身は胃潰瘍になりかけたことはない。だが、たまの消化不良や胃痛、胃もたれ、あるいは、このまま寝ちゃったら明日は胃が重いぞ、というようなときに、天然はちみつのひとさじが大活躍することは何度も体験して知っている。

また、小さじ1杯の天然はちみつに薬局方のはっか油を1滴落として爪楊枝などでよくよく混ぜてから飲みくだす「ひとさじのはっかのはちみつシロップ」は、我が家では、食べ過ぎで胃が重いときの頓服的な胃薬だ。口も胃も、すーっとして、胸の中まで軽くなる。

ピロリ菌退治には「医療用はちみつの草分け」マヌカハニーが大人気のようだ。

けれども、ものによって多少の程度の差はあれ、加熱や添加物のない純粋な天然はちみつであれば、胃薬としてちゃんと効き目があるというのが実感だ。

宇津田先生※1が胃薬としてすすめておられる「そば」や「栗」、「冬青(そよご)」のはちみつというのは、天然はちみつの中でも、胃の粘膜を強くすると言われる亜鉛をはじめ、ミネラル分を豊富に含んでいる仲間である。天然はちみつも最近はよりどりみどりだが、同じものでなくても、求める効能を考えて性質の似たものを選ぶように意識するのがコツだと言える。

はちみつは環境の忠実な鏡でもあるから、薬として摂(と)るなら、産地の公害や農薬の状況、製造過程などにも、心配りをする必要があるだろう。

※1 『はちみつで元気を手に入れる』(「家庭画報別冊」2004年刊)で医学監修を担当されていた宇津田含先生

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