朗報!「60歳からでも記憶力がすごい脳になる!?」脳内科医が教える【60歳からの脳の使い方】
「記憶力が悪くなったのは年齢のせい」と思っていませんか? 実はそれは大きな勘違い!でした。脳内科医 加藤俊徳先生の話題の新刊『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』から、一部を抜粋して5回に分けてお届けします。第1回は、60歳からでも記憶力がすごい脳になる!という朗報です。
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歳を重ねると現実では、
「新しいことが頭に入らない」
「自分の話したことすらもう忘れている」
「今話そうと思ったことが消えた」
といった「覚えられない」ことに関する悩みを抱える人は少なくありません。記憶力が欠乏していくことを日常で感じて、「本当に物覚えが悪くなった」という方もいるのではないでしょうか。
「記憶力」は生きていく上で欠かせない脳の働きのひとつです。
私たちは毎日の出来事を記憶し、その情報を利用することで自己を認識し、仕事や日常生活、他者とのコミュニケーションを円滑に進めています。
優れた記憶力を持ち、情報を頭の中にまるごと入れて、書き出したものを見なくても、思い出す際にヒントがなくても、好きな時に容易に記憶の取り出しができる。しかも、年を取っても衰えない暗記力。
そんな「すごい記憶力」を手に入れれば、人生はどれほど輝くでしょうか。
多くの人は、年を取ると記憶力が低下すると考えています。
しかし、それは大きな誤解です。記憶力の低下や、物覚えの悪さといった、あなたが今感じている悩みは、少なくとも加齢による「脳の老化」が主な原因ではありません。人はそれぞれ長年にわたって脳の使い方に「癖」を身につけています。自らが得意な方法で記憶をするために偏った脳の使い方を続けることで、結果として、脳の自由度、柔軟性が失われて、脳全体としては機能が下がっていることが考えられます。
人間の脳は一生成長し続けることが脳科学的にわかっており、その中でも情報を分析、理解する時に働く「超頭頂野」という部位は40代に、実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代に成長のピークを迎えます。
つまり、中年以降の大人の脳には、一人ひとりの成長段階に合わせるべき「脳の使い方」があるのです。加齢のせいだと思いこんでいた「覚えられない」という記憶に関する悩みはすべて「脳の使い方」次第で解決することができます。
脳の使い方次第では、60歳からでも自由自在に記憶力のよい脳を作ることができるのです。
私は全く覚えられなかった
私自身、「記憶」が昔から大の苦手でした。
本を開いて文字を眺めている時にはわかっているつもりでも、いざ本を閉じて、少し時間が経つと頭からすべてが消えていました。
テスト中にも「教科書さえあれば、全問正解できるのに」と何度思ったことか。
特に学生時代、苦労をしたのが「英語」です。医学部に入るために勉強はたくさんしてきたのですが、英語の点数があまりにも悪すぎて、2回も浪人してしまいました。 3回目の受験の時も、英語以外の科目で点数を取ったから受かったようなものです。
そんな私ですが、医師になってから2年目で英語論文を国際的なトップジャーナルに書くまでに英語力をアップさせることができました。しかも、その当時、私は小児科医だったのですが、まだ全くの専門外である放射線科の領域の論文を英語で執筆することができたのです。
中学・高校の6年間、そして浪人中の2年、多い時には1日10時間も英語の勉強をしていても、英単語や文法が身につかずテストで苦労し続けていた私は、暗記脳の原理に気づいたのです。
60歳からでも記憶力がすごい脳になる
私が変えたことは、他ならぬ「脳の使い方」です。
それまでの私は、記憶して思い出せないことを嘆いていただけだったのです。
そのため、自分の脳をただ空回りさせていて、本来正しく使うべき脳の使い方で「記憶」をしていなかったんです。
いきなり記憶することをやめて、自分が理解できる筋道でわかろうとして、それを何度も確認する脳の使い方に変更しました。
この私に合ったやり方は、初見の段階では時間がかかっても、長期記憶への定着率が高くなりました。
さらに、記憶を定着させるためには、覚えたことを繰り返して引き出す脳の使い方をすることです。
脳機能は、8系統の「脳番地」に大別することができます。それぞれの脳番地をうまく動かすための方法を知り、効果的なの使い方を続けるうちに自らの「記憶実感」が出てきて、勉強や仕事に役立てることができるでしょう。
「頭の悪い人」なんて、どこにもいません。いくつになっても、記憶力のよい脳は作れるのです。
誰しもが「覚えておきたいこと」をしっかりと記憶し、好きな時に取り出して利用できる「すごい記憶力」を持つことができます。自分自身の脳の使い方をデザインし、みなさんが潜在的に持っている力を最大限に発揮できるようになるのです——。
▼次回は、脳の「成人式」は20歳ではなく——という話▼
※この記事は『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』加藤俊徳著(KADOKAWA)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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