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【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?

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吉原美奈子

モッコウバラの素適な見せ方

モッコウバラはつる性なのでフェンスやアーチ、パーゴラ

パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。

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、ポールに枝を這わせて仕立てるのが一般的です。
枝はトゲがなく細くしなやかなため、構造物に合わせて自由自在に誘引

誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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できるでしょう。

また、モッコウバラは長く伸びますが、枝を短く切っても花が咲くため、鉢植えでも育てられます。
その場合は鉢に小さなフェンスやポールを立てて這わせますが、支柱に沿って伸ばし、頂部だけ咲かせるスタンダード仕立て

スタンダード仕立てとは、植物の下部の枝を取り除き、一本の幹を高く伸ばして上部に球形や傘形の樹冠をつくる仕立て方です。​バラやベンジャミンなどで見られ、庭のアクセントとして人気があります。

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にしても素敵です。

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像7)

白と黄のモッコウバラをアーチに合わせた例。一般的なつるバラとは花期が合わないためこれがベスト。

筆者が今までに見た中で印象的だったのは、ハナミズキなどの樹木の裏側にモッコウバラを植えるか大鉢を置き、木の頂部から枝を流すように枝垂れさせたスタイルです。
樹木のフォルムに沿うように枝が地面まで下垂する様は可憐にしてダイナミックでした。

最期に大事なポイントを一つ。
モッコウバラは花期が早いため、一般のバラの満開時には花が終わり、褐色のチリチリした状態になっているのが普通です。

小輪のため花がらを全て取り除くことは困難で、咲き誇るバラの隣で枯れたモッコウバラが目立つのは残念感がつのります。
植え場所をよく考え、隣り合わないレイアウトにするとよいでしょう。

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一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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