【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?
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吉原美奈子
モッコウバラの素適な見せ方
モッコウバラはつる性なのでフェンスやアーチ、パーゴラ パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。 誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。 スタンダード仕立てとは、植物の下部の枝を取り除き、一本の幹を高く伸ばして上部に球形や傘形の樹冠をつくる仕立て方です。バラやベンジャミンなどで見られ、庭のアクセントとして人気があります。
枝はトゲがなく細くしなやかなため、構造物に合わせて自由自在に誘引
また、モッコウバラは長く伸びますが、枝を短く切っても花が咲くため、鉢植えでも育てられます。
その場合は鉢に小さなフェンスやポールを立てて這わせますが、支柱に沿って伸ばし、頂部だけ咲かせるスタンダード仕立て
筆者が今までに見た中で印象的だったのは、ハナミズキなどの樹木の裏側にモッコウバラを植えるか大鉢を置き、木の頂部から枝を流すように枝垂れさせたスタイルです。
樹木のフォルムに沿うように枝が地面まで下垂する様は可憐にしてダイナミックでした。
最期に大事なポイントを一つ。
モッコウバラは花期が早いため、一般のバラの満開時には花が終わり、褐色のチリチリした状態になっているのが普通です。
小輪のため花がらを全て取り除くことは困難で、咲き誇るバラの隣で枯れたモッコウバラが目立つのは残念感がつのります。
植え場所をよく考え、隣り合わないレイアウトにするとよいでしょう。
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