記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】さわやかな香りと愛らしい花を楽しむ「ハーブの寄せ植え」

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

ラヴェンダー、ミントなど、香り高く、リラックス効果などで知られるハーブの寄せ植えは、鉢の存在そのものが癒やしになります。長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さんに、香りを楽しむハーブの寄せ植えを教えていただきました。

▼ハーブの苗の植えつけ方法はこちら▼

>>【ガーデニング】初心者でも育てやすく料理に活躍する「ハーブの寄せ植え」

香りを楽しむハーブの寄せ植え

「料理用、クラフト用などと、用途別に寄せ植えを作っておくと便利」と話すのは、園芸研究家の桐原春子さん。

今回は、香りを生かして、美容やクラフトなど暮らしに幅広く役立つハーブ6種の寄せ植えをご提案いただきました。

花が美しいラヴェンダーやポットマリーゴールドと、葉の香りがすばらしいハーブ類の組み合わせは、さわやかに暮らしたい季節にぴったりの寄せ植えです。

鉢の大きさに余裕があれば、ローズマリーを加えてみてください。日々の生活に彩りを添えてくれるはずです。

一年草のポットマリーゴールドは花がすべて咲き終わったら抜き取り、ミントと、根づくとぐんぐん伸びるマートル、クスノキは、1、2年たって鉢がきゅうくつになったら別の鉢に移植します。

ハーブ苗の配置図

【ガーデニング】さわやかな香りと愛らしい花を楽しむ「ハーブの寄せ植え」(画像3)

鉢の大きさ/直径40㎝×高さ19㎝

各ハーブの紹介

【A】クスノキ

クスノキ科の常緑高木
地植えにすれば最終樹高は15~30mにもなるが、苗を鉢植えにしてコンパクトに育てることも可能。
茎、葉、根に芳香があり、精油は防腐剤、防虫剤などに利用される。

【B】コモンラヴェンダー

シソ科の常緑小低木。別名イングリッシュラヴェンダー。
素晴らしい香りと美しい花で人気のハーブ。
精油を採取するため、各地で栽培されている。
高温多湿に弱いので、花後は株を丸く刈り込む剪定を行う。

【C】ストエカスラヴェンダー

シソ科の常緑小低木。別名フレンチラヴェンダー、スパニッシュラヴェンダー。
花穂の頂部にうさぎの耳のような葉(ほうよう)がつくのが特徴。
早咲きで、花が長く楽しめ、ガーデニング材料としてよく利用される。
この寄せ植えに使っている ‘シュガーベリーラッフルズ’ は、明るいピンク色で人気の品種

【D】ペパーミント

シソ科の多年草
清涼感のある強い香りが特徴で、防腐、解毒などの効用があるとされる。
すっきりとした香りは集中力を高めたいときにぴったり。
淡い紫ピンクの花を咲かせ、丈夫でよく生い茂る。

【E】ポットマリーゴールド

キク科の一年草。別名カレンデュラ、和名キンセンカ。
花は黄またはオレンジ色で、一重咲き八重咲きがある。
花が咲いたら早めに摘み取り、枯れた下葉を取り除くと大きな花が咲き続ける。

【F】マートル

フトモモ科の常緑低木
和名ギンバイカ。
葉や花に甘い香りがある。
葉はつやがあり、純白の花は輝くような金色のおしべをもち、美しい。
幹は枝分かれしてよく茂る。
西洋では結婚式のブーケにも利用する。

この記事を参考に、香りを楽しむハーブの寄せ植えをぜひ作り、育ててみてください。

撮影/川部米応

※この記事は「ゆうゆう」2016年6月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

▼※2023年5月23日に配信した記事を再編集しています。▼

▼あわせて読みたい▼

>>【ガーデニング】8種の「定番ハーブ」を使った簡単&おいしいレシピを紹介 >>【ガーデニング】育てて楽しいハーブ【ポットマリーゴールド】の栽培方法と活用アイデア3選 >>【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ミント】の栽培方法と活用アイデア3選
監修者
桐原春子

園芸研究家

英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。

英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

詳細を見る

八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

詳細を見る

一重咲きとは、花びらが1列だけ並んでいるシンプルな形状の花を指します。このタイプの花はナチュラルな雰囲気や素朴な美しさが魅力で、ガーデニング初心者にも人気があります。一重咲きの典型例として、ヒマワリやコスモスなどがあります。この構造は花の中心部が目立ちやすく、虫を引き寄せやすいため、庭の受粉環境を向上させる役割も持っています。

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

詳細を見る

一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

詳細を見る

高木とは、生長したときに一般的に5メートル以上(または2〜3メートル以上)の高さになる樹木を指します。ケヤキ、イチョウ、サクラなどが代表的で、街路樹や公園樹、シンボルツリーとして親しまれています。根が広がりやすく、生長スピードも品種によってさまざまなため、植栽の際には周囲の環境や将来のサイズを十分に考慮することが大切です。高木は四季折々の景観を彩るだけでなく、日陰をつくり、風を和らげるなど、暮らしに心地よさを与えてくれる存在です。

詳細を見る

花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

詳細を見る

移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行われます。移植の際には根を傷つけないよう丁寧に扱い、水をたっぷり与えます。適期を守ることで根づきやすくなります。

詳細を見る

樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

詳細を見る

低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

詳細を見る

苞とは、花の近くにつく葉のような部分で、本来の葉とは形や役割が異なります。ポインセチアやブーゲンビリアなどは、この苞が色づいて花のように見えます。実際の花は中心にある小さな部分で、苞は花を守る役割をしています。

詳細を見る
画面トップへ移動