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「夫が手伝ってくれるけど、中途半端!」お悩み別【夫婦で家事シェア】成功のコツとは?

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ゆうゆう編集部

「家でゴロゴロ過ごす夫が家事を一切しない」「体力的に家事が重荷に……」。そんなモヤモヤを解決するのが家事シェアです。家事シェア研究家に分担を成功させる秘訣をお聞きしました。

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>>「大谷翔平がテレビに出ている時はNG」ではいつ夫に家事を頼む?ノーストレスな【夫婦で家事シェア】のススメ

お話を伺ったのは
三木智有さん 家事シェア研究家

みき・ともあり●家事シェア研究家、NPO法人tadaima!代表。内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員(2016年)。著書に『日本唯一の家事シェア専門家が導き出した家族全員自分で動くチーム家事』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

お悩み別【家事シェアのコツ】

Q 言ったとおりに片づけてくれません

夫の聖域、パーソナルスペースをつくる

家庭の中で自立するために、片づけはすごく重要です。収納は、自分管理の収納(衣類や趣味のものなど)、夫管理の収納(衣類や趣味のものなど)、共通の収納(食器、洗剤、タオルなど生活用品)に分かれます。共通の収納は置き場所を明確にすることが最優先。定番ですが、ラベリングするとわかりやすいでしょう。ポイントは、夫管理の収納です。しまう場所から片づけ方法まで、完全に夫に決めてもらいます。もうそこは夫の聖域。妻は勝手に踏み込まない、手を出さない。妻が何かに触るときは、ひと言夫に断りを入れる。それぐらいプライバシー感を大切にすると、自主的に管理して片づけるようになることが多いです。

Q 主婦のありがたみを知ってもらいたい! ひとりにしてみるのはあり?

いきなりはNG! 家事を経験させ、ゲーム性をもたせると◎

ありがたみを知ってほしい気持ちはわかりますが、いきなりひとりにしてもそれは伝わりません。妻がひとりで家事を担っていることに何も感じていない夫は、妻が旅行で1週間不在で家の中がぐちゃぐちゃになっても、「帰ってきたらやるだろう」としか考えないのです。妻の必要性をわからせるつもりが、がっかりさせられただけという話をよく聞きます。

多少なりとも家事をするようになってから、ゲーム性とミッション性をもたせてみてください。「私が旅行の間、きれいなままをキープできるかしら?」と。攻略意欲のわく場合が多いものです。

Q 手伝ってくれるが中途半端なんです

ここまでやってほしい、の最後の段取りを明確に

「ゴミ捨てを頼んだら、ゴミを捨てただけで、ゴミ袋のセットはしていない」ということ、よくあります。家事とは作業を終わらせることだけでなく、次に使うとき使いやすくすることが重要。ですが、普段家事をやっていない男性は、その意識がまずありません。

ではどうするか。家事を細分化して伝えるしかないのです。たとえば掃除とは、「ソファや机の上のものを片づけ、掃除機でほこりを吸い、ドライシートで床をふいて、机の上と棚をふき、掃除機にたまったゴミを捨てるまでが掃除」と。普段の掃除の手順と方法を細分化したうえで、わが家の家事の最低ボーダーラインを決めます。

頼むときは「掃除をしてね」ではなく、「掃除機をかけたら、掃除機の中のゴミも捨てておいてね」と、最後に行ってほしい行動まで伝えます。どこまでやるかのラインがはっきりすると、その次の人へのバトンタッチが容易になります。

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