【夫の本音】「家事をするようになって実感したのは…」毎日家事シェアをしている夫婦の現実
夫にこう伝えて家事シェアに成功しました
正直な気持ちを話し、理解してもらったという方が多数。「ありがとう」「おいしいね」など、感謝の言葉は必ず伝えているようです。
●お互いリタイアして家にいるのだから、「ひとつぐらい家事を担当してほしい!」と話し合い、夕食の片づけを担当してもらっています。最初はブツブツ文句を言っていましたが、今は当たり前のように片づけてくれます。主人が片づけをしているとつい口を出しそうになるので、ゆ〜っくり入浴するなどその場から離れて見ないようにすることが成功の秘訣です。 まっちゃんさん(71歳・香川県)
●お風呂掃除や食器洗いをしてくれるのですが、汚れの残っていることがあります。文句にならないよう、「私もよくやるんだよね」と言葉を選んで伝えます。食事を作ってくれたときは「おいしいね」と言うようにしています。 春うららさん(67歳・新潟県)
●夫にお願いするときは、「同居人ではなく、家族だから手伝ってほしい」と話しました。 ダリアさん(63歳・宮城県)
●「おいしいポテトサラダを作ってあげる」と言えば、わりと何でもやってくれます(笑)。 すーちゃんさん(52歳・兵庫県)
●定年後に夫から「お互い自分の時間を自由に使おう!」と言われました。朝食は夫、夕食は私、お昼はそれぞれ自分で作るか買うか、食べに行くなど自由に。作ってくれた朝食は「おいしい」と必ずほめています。 しもちゃんさん(73歳・埼玉県)
夫側の意見も聞きました
78歳で家事に挑戦! 家事は最高のリハビリです
若い頃から健康優良者だった私が、78歳の秋に脳梗塞を発症した。1カ月ほどの入院生活の中でリハビリの先生が、「家では積極的に家事を手伝ってください」とおっしゃった。「家事労働は最高のリハビリである」と。そのことを妻に話すと、「お台所は主婦の城ですよ」とほほえむ。私は「家事をすることで手足の筋肉が鍛えられ、頭も使うので脳梗塞の再発防止と認知症予防になる」と説得。毎日の浴槽清掃、玄関掃きとモップがけ、資源ゴミの分類とゴミ出し、生ゴミのコンポストの手入れなどが私の担当となった。
家事をするようになって感じたのは、その大変さだ。80歳を過ぎた妻が文句も言わず、よくぞ続けてくれたものだと思う。妻に長生きしてもらうには、家事の半分くらいは私が代わってやるべきだと感じた。
統計によれば、脳梗塞を発症した人のうち10年間で半数が再発するという。薬を服用し、毎日3000歩のウォーキングと家事、そして定期健診で再発の防止を図っていきたい。妻に心身の負担をかけることなく、仲むつまじく、夫婦健康で長生きしたいと思う。 甲田隆登さん(85歳・長野県)
イラスト/さち
※この記事は「ゆうゆう」2025年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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