スーパースターは、まだ学ぶ。【大谷翔平】が見せる“素直さの力”
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の活躍をテレビでチェックするのが毎朝のルーティン……という方、少なくないと思います。日本人初の元メジャーリーグコーチ 立花龍司さん著『大谷翔平のバッティング解剖図鑑』から、さまざまな“大谷選手あるある”を抜粋してお伝えする第5回は、バッティングのコツの一部をご紹介します。試合を見るのが段違いにおもしろくなること間違いなしです!
▼第4回はこちら▼
【大谷翔平選手の名言】に学ぶ強さ「成功するとか失敗するとかは僕には関係ない。それを…」
著者の立花龍司さんは「大谷選手が〝二刀流〞に挑戦することが決まってからの大ファンで、彼の一挙手一投足から発言までを常に追い続けている」といいます。
「これまで収集したデータに基づき、現在の大谷選手のバッティングを徹底解剖することで、打球を可能な限り遠くへ飛ばすにはどうすればよいかを解説している」著書から、私たちもまねしやすい箇所を抜粋してご紹介します。
今回は、大谷選手の「ボールを極限まで引きつけて打つ」コツの一部を見ていきましょう。
ボールを極限まで引きつけて打つ
大谷選手はステップ足の位置やバットの握り方を工夫したうえでバッティングに臨みますが、その最大の特徴は「極限までボールを引きつけて打つ」ことです。そのため、大谷選手はインターフェア(打撃妨害)の多いことで有名です。
日本人選手の多くは、ボールを前でとらえて軽打するイメージが強いものです。しかし、米国では、できるだけ引きつけて打つことがセオリーになっています。
大谷選手の場合、とくにアウトコースのボールに対しては、その傾向が顕著で、軸足(大谷選手の場合は左足)前でボールをとらえています。そのため、流すのではなく、〝反対方向に引っぱる〞ようにフルスイングをしているのです。
日本では、つまらされることを恥と考えますが、米国では泳がされることを恥と考えます。おそらく、そうした文化の違いが影響しているのではないでしょうか。