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【ガーデニング】初夏にさわやか!青い花[9選]草丈で楽しむ美しい組み合わせ

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光武俊子

次第に蒸し暑い日がふえて、すっきりしない天気が続きます。こんな時期には爽やかな青い花で、庭やベランダを彩りませんか。草丈の異なる3タイプを組み合わせると、狭いスペースでも立体感を演出できて、どの花の顔もよく見渡せます。

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青い花をよりステキに見せる組み合わせ

初夏に咲く青い花はバラエティー豊か、たくさんの種類があります。あれもこれも咲かせてみたいものですね。そんなときには草丈の異なるタイプを組み合わせてみましょう。高中低と高さの違うタイプを奥から手前に並べると、狭い場所でも奥行きと立体感が感じられます。

すらっとして草丈の高いタイプは、風にそよぐ姿も涼やかで趣があります。ニーハイと呼ばれる膝丈タイプは、株が広がってボリュームの出るものが多いです。草丈低いタイプは、横に伸びて地面を隠し足元まで彩りを添えます。ブルーの統一感の中で、それぞれの個性を生かしましょう。

さらにブルー系の花だけでは、やや暗い雰囲気になりがちなので、明るい花色を効果的に組み合わせてみませんか。光がさし込むように白い花を添えてみたり、同系色のピンクで華やかさを足したり、反対色の黄色でビビッドに引き立て合うのも魅力的です。

サルビア

同じサルビアの白花と

ベロニカ トリトマ

ベロニカと黄色のトリトマ

草丈別、初夏におすすめの青い花9選

<草丈の高いタイプ>

かわいらしいベル状の花【カンパニュラ・メディウム】

開花期:5~7月
草丈:40~100㎝

和名でフウリンソウと呼ばれるベル状の花が特徴です。秋にロゼット状の小さな苗を植えつけ、冬の寒さを越えて開花します。が、近年は花つきの苗も初夏に流通して、育てやすい一、二年草です。茎が分枝するので、咲き終わったら切り戻すと、わき芽が伸びて二番花も楽しめます。

すらっとした草姿の個性的な花【アガパンサス】

開花期:5~7月
草丈:30~150㎝

細長い葉をこんもり茂らせた中からすらっとした茎を伸ばし、先端に小花をボール状に集めて咲かせます。植えっぱなしで毎年咲いてくれる丈夫な花。常緑性の品種はやや寒さに弱く、冬に地上部が枯れる落葉性は寒さに強いという違いがあるので、購入時に確認しましょう。常緑性も暖地では庭で冬越し可能です。

‟秋の七草”ならぬ暑さに強い花【キキョウ】

開花期:6~9月
草丈:15~100㎝

日本をはじめとする東アジア原産。万葉集にも詠まれ、古くから‟秋の七草”として親しまれてきました。ところが、じつは旧暦との違いで初夏から咲き出し、暑さに強くて丈夫な多年草です。近年は矮性の園芸品種が多く出回りますが、風にそよぐ高性種が見なおされています。

<草丈の中くらいのタイプ>

爽やかな香りが楽しめるハーブ【ラベンダー】

開花期:4~7月
草丈20~120㎝

エッセンシャルオイルに利用される香りのよいハーブです。寒さに強く、寒冷地では大株に育つ低木。ただし、蒸し暑さに弱くて暖地では夏越しが難しいため、水はけのよい用土で鉢栽培がおすすめです。また、暑さに比較的強いラバンディンやストエカス(フレンチラベンダー)が適します。

ラベンダー グロッソ

ラバンディン系の‛グロッソ’

フレンチラベンダー

フレンチラベンダー

ふんわりと広がる軽やかな印象【ゲラニウム】

開花期:4~6月
草丈:30~60㎝

和名はフウロソウ。多くの品種があって、おもに出回るのはヨーロッパや小アジアなどの山地原産のものです。寒さには強いものの、高温多湿には弱いため、水はけのよい明るい日陰などが適します。ふんわり広がる株一面に、涼やかな小花を咲かせて魅力的な多年草です。

グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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ロゼットとは、地面に葉が放射状に広がるように生える植物の葉の形を指します。タンポポが代表的な姿です。

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株立ちとは、一本の太い幹ではなく、根元から複数の幹が立ち上がる樹形を指します。自然な風合いが魅力で、雑木風の庭づくりに向いており、庭木としても人気です。代表的な植物にはアオダモやシマトネリコなどがあります。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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二番花とは、植物が最初に咲かせた花(一番花)のあとに続いて咲く花のことを指します。一部のバラやクレマチスなど、繰り返し咲くタイプの植物が代表例です。一番花の後に剪定や肥料を適切に施すことで、二番花をより美しく咲かせることができます。ガーデニングでは長い期間花を楽しむために、この二番花を咲かせることがポイントとなります。

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二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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矮性とは、通常より背丈が低くコンパクトに育つ性質のことです。鉢植えや小さなスペースの庭に適しており、管理もしやすいため人気があります。例えば「矮性トマト」などと書かれていると、小型で支柱がなくても育つ品種という意味です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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