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【ガーデニング】かわいい花が咲く[つる性植物]8選で、緑のカーテンや立体的な花飾りを 

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光武俊子

オベリスクやフェンス、ネットなどに添わせると、自在に立体的な花飾りができるつる性の植物。ぐんぐん育つこれからの季節には「緑のカーテン」に仕立てることもできます。狭いスペースや鉢植えでも楽しめるから、手軽に庭やベランダに取り入れてみませんか。

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支えるものによって自由自在なスタイルに

つる性植物といったら、まず何を思い浮かべますか? アサガオ?アイビー? それともゴーヤーでしょうか? これらはどれも自立できない植物で、何かに巻きついたり寄りかかったりして成長します。ただし、3種類とも体の支え方が異なるのでご注目!

アサガオはつる自体を支柱などに時計回りに絡ませます。アイビーは自分では絡まずに垂れたり這ったりして、やがて気根を出して体を支え壁などをよじ登ります。ゴーヤーは巻きひげを伸ばして支柱などに絡みます。こうして、すべての葉に日光がよく当たるようにしているのです。

それぞれの体の支え方に合わせて、支柱を立てたりフェンスのそばに植えるなど、仕立て方を工夫できるのもおもしろいところです。鉢植えにあんどん仕立て支柱を立ててコンパクトに楽しんだり、軒先にネットを張って緑のカーテンにすることも! 

狭い場所でも思いのほか立体的な花飾りができるつる性植物を紹介します。

【ガーデニング】かわいい花が咲く[つる性植物]8選で、緑のカーテンや立体的な花飾りを (画像2)

ネットに絡むアサガオ

【ガーデニング】かわいい花が咲く[つる性植物]8選で、緑のカーテンや立体的な花飾りを (画像3)

ほかの樹木に気根を張りつかせたアイビー

かわいい花が楽しめるつる性植物8選

多彩な種類で一年中楽しめる【クレマチス】

開花期:種類によりほぼ周年
つるの長さ:30~300㎝

つる性植物の女王ともいわれるクレマチス。4~10月ごろに繰り返し咲く四季咲きと、3~5月に咲く春咲き、11~5月に咲く冬咲きと、種類豊富です。花形や花色のバリエーションも豊かで、ついコレクションしたくなる花。鉢植えでも楽しめますが、地植えにすると花つき抜群になります。

冬咲きの種類には常緑性のものがあるものの、ほとんど落葉性です。冬に落葉したつるに翌年の花が咲く旧枝咲きと、翌春新たに伸び出たつるに花が咲く新枝咲きがあるので、冬の剪定でコンパクトにしたいなら新枝咲きの品種を選びましょう。つるから伸びる葉のつけ根(葉柄)が固く絡み、一度ほどくと巻きつかないので、ほどきたい場合は葉柄を切ります。

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八重咲き

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壺形の花を咲かせる新枝咲きの‛ろうぐち’

春から秋まで長く咲き続ける【アブチロン】

開花期:4~10月
樹高(つるの長さ):30~120㎝

吊り下がるように咲く花が愛らしい熱帯花木で、春から秋まで長く咲き続けます。半つる性の低木なので鉢植えで行灯仕立てにしたり、トレリスなどに添わせて植えつけ、ゆるく誘引するくらいで大丈夫。鮮やかな赤と黄色の花を咲かせる’チロリアンランプ’が人気です。

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’チロリアンランプ’

巻きひげで互いを支えて伸びる【スイートピー】

開花期:4~10月(品種による)
草丈:20~200㎝

一般的に栽培されるのは4~6月に咲く春咲き一年草ですが、夏や冬に咲く品種、6~10月に咲く宿根性品種もあります。つる性といっても茎は比較的しっかりしていて、巻きひげで隣の茎と支え合ってほぼ直立。タネからも直まきで容易に育てられ、こぼれダネでも育ちます。

炎天下、高木に絡んで咲き誇る【ノウゼンカズラ】

開花期:7~8月
つるの長さ:300~600㎝

中国原産のつる性花木で、平安時代より古くに渡来しました。酷暑の炎天下、気根を出して庭木などに這い上がり、咲き誇るので目立ちます。つるは日差しを求めて伸びるため、植える場所を考えましょう。日当たりのよい場所を好み、日陰では落花しやすくなります。

あんどん仕立てとは、つる性植物や風の影響を受けやすい植物を鉢植えで育てる際の仕立て方の一つです。鉢の周りに立てた支柱に、輪状のフレームを2〜4段取りつけて、そこに植物を絡ませて育てます。おもにアサガオやクレマチスなどのつる性植物で用いられます。

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オベリスクとは、園芸用の支柱の一種で、円柱状や四角柱状の塔のような形をしたものです。おもにバラやクレマチスなどのつる植物を誘引し、美しく仕立てるために使用されます。オベリスクを利用することで、植物を立体的に見せることができ、庭やベランダのアクセントとしても活用されます。

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つる性植物とは、自らの茎や葉を他の物体に絡ませたり、巻きつけたりして生長する植物のことです。​代表的なものに、アサガオ、クレマチス、スイートピーなどがあり、フェンスやトレリスを利用して立体的な演出が可能です。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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トレリスとは、格子状に組んだ木や金属の支柱で、つる性植物を這わせるために設置される構造物です。クレマチスやバラなどの仕立てに使われ、立体的な演出やスペースの有効活用に役立ちます。庭やベランダに設置することで、植物の生長をサポートするだけでなく、景観のアクセントとしても優れた役割を果たします。

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直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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葉柄は、植物の葉身と茎をつなぐ大切な部分です。葉が効率よく光合成を行えるように葉身の角度や位置を調整する役割を担います。一部の植物では葉柄が太くて頑丈で、葉を支えるだけでなく、光や水分をためる特性を持つものも。ガーデニングでは葉柄の観察を通じて、植物の健康状態や育成環境の適否を判断する手がかりにもなります。

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花柄とは、ひとつの花を支える細い茎のような部分で、葉や茎と花をつなぐ役割を果たします。特に切り花にする際にはこの部分の長さや太さが重要で、花全体のバランスや飾りやすさに影響します。ナデシコやスイートピーのように花柄が細長く繊細な植物では、支柱や風よけが必要なこともあり、開花後に花がら摘みを行う場合も、この花柄の位置が作業の目安になります。

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花木とは、季節ごとに美しい花を咲かせる木本植物のことで、観賞を目的として庭木や公園などに植栽されます。ウメやサクラ、ツツジ、ツバキなどが代表的で、四季の移ろいを楽しめます。樹形や花色のバリエーションも豊富で、和風・洋風どちらの庭園にも取り入れやすい植物です。

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気根とは、地上部から発生して空気中に伸びる根のことで、熱帯植物や湿地性植物によく見られます。例えば、モンステラやポトスなどの観葉植物、クワズイモやガジュマルなどは代表的な気根を持つ植物です。気根は空気中から水分を吸収したり、樹木に絡みついて支持の役目を果たしたりと、環境への適応手段の一つです。室内園芸では見た目のユニークさも相まって、観賞価値の高い特徴とされています。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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