「子供は別の人生を歩んでいる」【斉藤由貴さんのターニングポイント・後編】年齢を重ねたからこそ思う、人生で一番大事なこととは?
公開日
更新日
ゆうゆうtime編集部
最近、子供からプレゼントをもらって泣いてしまいました
(斉藤) 子供たちもふらっと出かけていっていつ帰ってくるかわからない、という時もありますが、あまりうるさいことを言うようなこともしません。お互い別々の人生を生きていると思っていて、でも必要なら駅までは迎えに行くよ、みたいな。今日焼肉行こうかなと思ってるんだけど、一緒にどう?みたいな、そんな距離感です。
今年2月からスタートした40周年コンサートも初日が神奈川県ホールで行ったのですが、その時も子供3人とも来てくれて、一緒に写真を撮ったりして。私は半べそだったのですが、その写真をマネージャーさんが大きく引き伸ばしてくれて、それが今自宅のピアノの上に飾ってあります。こんな私だけど、慕ってくれてありがとうと思ってうれしかったです。
特に長女は同じ俳優の道を歩み始めているのもあって、そのコンサートが終わった後に、ステキなプレゼントをくれたんです。クリアファイルに紙製の桜吹雪がパーッと散ってるような感じで挟んであって、その中にメッセージカードも挟まれていて。ちょうど40周年コンサートツアーの最終日が3月20日で、桜の季節だったんです。で、そのカードに「40周年おめでとうございました。コンサート完走お疲れ様。表現者としてマミーの歌を楽しみにしている人がいっぱいいて、私も尊敬しています」というようなことが書かれていて、それはさすがに泣けましたね(笑)。
―お子さんたちはマミーと呼んでるんですね(笑)。
(斉藤) 自分で呼び始めました。だってママっていうとなんか立派な感じじゃないですか。マミーだと、そういう名前なのかな、くらいで思ってくれるかもしれないし(笑)。
こんな風に振り返るとすごく良いことばかり言ってる自分が恥ずかしいのですが、やっぱりうまくいかなかったこととか傷つけたこともたくさんあって、今でも子供との関係性が難しいなと感じる時も多々あります。
年齢を重ねた時にいちばん大事なこととは?
(斉藤) けれども、自分の人生は1度きりしかなくて、年齢を重ねると残りの時間を考えるようになって。いちばん最終的に大事なのは“自分が本当にしたいことをやっちゃうこと”。そういう姿を見て、子供は悲しい気持ち、寂しい気持ちも持ちながら「あ、お母さん自分のやりたいことをやってるんだな」ってきっと思うんですよね。やっていることがどうしようもないことだとまずいですが、でも例えば海外に行きたいとか、仕事が楽しいとか、わかりませんが、やりたいことであれば私はいいのかなと思います。
で、時々その変な母親がハーシーズのチョコミントアイスバー買ってきたり、スタバのフラッペを買ってきたり、デパコスで釣ってきたり(笑)。なんか家族ってこんなもんかなと思いながら日々過ごしています。
▼あわせて読みたい▼
>>「舞台は楽しい仕事ではない」【斉藤由貴さん】それでも13年ぶりに挑む、理由とは? >>【姜尚中さんのターニングポイント】両親の国・韓国を初めて訪れたときの衝撃/ネットで広がる反中感情を考察 >>【山田夏子さんのターニングポイント#1】『サン!シャイン』に毎日出演中!司会の谷原章介さんにかけられた思いもよらない言葉とは?
撮影/三角茉由 スタイリスト/石田純子(オフィス・ドゥーエ) ヘア&メイク/冨永朋子
〈衣装〉
ブラウス/Cil ☎︎03-3485-0282
スカート/セモア☎︎03-5414-5286
ピアス、リング/ともにニナ リッチ(エスジェイ ジュエリー ☎︎03-3847-9903)
靴/メルモ(モーダ・クレア☎︎03-3875-7050)
