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【ガーデニング】暑くても元気でよく咲く“品種にこだわった花”[8選]

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光武俊子

暑さとお日さまが大好きな ニチニチソウ(ビンカ)

開花期:6~11月
草丈:20~60㎝

夏の高温や強光、乾燥に強い一年草として、古くから親しまれてきました。くわえて近年はオレンジ色の花や、小花を株一面に咲かせる‘フェアリースター’(サントリーフラワーズ)などが登場。新鮮な表情が寄せ植えなどでも人気を集めています。大株になっても草姿が乱れにくいから重宝です。

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‘フェアリースター’

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‘フェアリースター ホワイト’

蝶のように風に揺れて涼やか クレオメ

開花期:5~11月
草丈:80~120㎝

長いしべを揺らしながら風にそよぐ姿から風蝶草(フウチョウソウ)とも呼ばれる優雅な花。暑さや乾燥に強く、花茎を伸ばしながら夏の間つぎつぎに開花しますが、苗の流通が少ないのが残念なところです。‘セニョリータ’(ハクサン:PROVEN WINNERS®)は茎がよく分かれて多くの花をつけるのが特徴。

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‘セニョリータ ロザリータ’

夏のグラウンドカバーにも最適 トレニア

開花期:4~11月
草丈:20~30㎝

白とピンクや青紫のバイカラーでこんもりした草姿の一年草と、淡いピンクや紫色で横に広がる多年草タイプがあります。どちらも暑さや日陰に強い夏の味方。なかでも‘スーパートレニア カタリーナ’シリーズ(ハクサン:PROVEN WINNERS®)は横に広がりながらつぎつぎに咲いて、日陰のグラウンドカバーにもなります。

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‘カタリーナ アイスリバー’

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‘カタリーナ ピンクリバー’

夏の管理は「水やり」がポイント!

今回ご紹介した花は草姿が乱れにくく、暑さのなかでつぎつぎに花を咲かせてくれる「手間いらず」の優等生です。それでも鉢植えを水切れさせたり、乾燥が続くと庭植えでもぐったりしてしまいます。

鉢植えは表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりしましょう。表土が濡れる程度ではNG! 与えた水が土中の空気も入れ替えることで、根は水や新鮮な空気を取り込めます。

庭植えは基本的に水やりの必要はありませんが、何日も雨が降らずに茎葉に元気がなくなったら、水やりしましょう。植物は午前中に水を吸い上げ、光合成を行うので、鉢植えも庭もできるだけ朝早く、土が熱くなる前に水やりします。そのほうが人間もラクです。

鉢や茎葉が熱くなってから水やりすると、土中で水が温まって根を傷めやすいので要注意! 昼間に茎葉がぐったりして水を欲しがっていたら、一度水やりしてから少し間を置いてもう一度水を与え、土や鉢の温度を冷ましましょう。

朝に時間がなければ、夕方以降に用土が冷めてから水やりしましょう。夏は朝晩2回の水やりが必要な場合もありますが、夕方に水やりすると徒長気味に育つことも。水はできるだけ花にかけず、鉢植えの受け皿に溜めないように気をつけます。

こうした水やりのコツを押さえられると、厳しい暑さの中でも花は元気に咲いてくれます。

写真提供:サントリーフラワーズ
     ハクサン:PROVEN WINNERS®


※2023年7月26日に配信した記事を再編集しています。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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あんどん仕立てとは、つる性植物や風の影響を受けやすい植物を鉢植えで育てる際の仕立て方の一つです。鉢の周りに立てた支柱に、輪状のフレームを2〜4段取りつけて、そこに植物を絡ませて育てます。おもにアサガオやクレマチスなどのつる性植物で用いられます。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

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亜熱帯とは、熱帯と温帯の中間に位置する気候帯で、日本では沖縄や奄美大島、小笠原諸島などが該当します。冬でも気温が高く、霜が降りにくいため、熱帯植物や寒さに弱い草花の栽培に向いています。ブーゲンビリアやハイビスカス、マンゴーなどがよく育ちますが、開花に冬の寒さが必要なチューリップなどは咲きにくいとされます。高温多湿による病害虫の発生には注意が必要です。

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二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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鉢花は、鉢に植えられた花のことで、ガーデニングでは室内外どちらでも楽しめる人気のスタイルです。ベゴニアやシクラメン、ポインセチアなど季節ごとに適した種類が選ばれ、空間を彩ります。移動が容易なので、環境に応じた日光や温度調節が可能で手入れもしやすく、狭いスペースでもガーデニングの趣を存分に楽しめます。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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徒長とは、植物の茎や葉が不自然に間延びしてひょろひょろと生長してしまう状態を指します。日照不足、チッ素肥料の与えすぎなどが原因で、弱々しい株になりやすく、病害虫にもかかりやすくなります。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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