最高の眠りのための【朝の3つのルーティン】とは? 「朝起きてすぐやってください」睡眠のプロが伝授
メディアや企業のセミナーで睡眠の大切さを伝えている快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさん。その生活スタイルには、良質な眠りのヒントが詰まっています。
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お話を伺ったのは
ヨシダヨウコさん
よしだ・ようこ●ネムリノチカラ代表。
メディアや企業のセミナーを通して「心地よく眠る方法」を探求しながら、各方面へ発信中。
著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある。
心身の体調を崩し、睡眠の大切さを知る
「健康で幸せな眠り」について情報を発信している、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさん。眠りの道に進むきっかけは40代半ば。介護と仕事を必死でこなす多忙な中で、眠れない日々が続いたことだった。
「週末は実家に戻って母の介護、平日は責任ある仕事に追われ、あっという間に1週間が過ぎていく。介護も仕事もどれも手を抜くことができなくて、寝る時間がどんどん削られていきました。あの頃の私は、ひと駅分歩くときだけが自分の時間。歩きながら涙がぽろぽろこぼれていたことも。心も体も追い詰められていたのに、気づかないふりをしていたんですね」
そんな生活が続いたヨシダさんは、介護離職を決意する。
「このままでは会社にも迷惑をかけてしまうと思い、辞めたいと伝えました。でも当時の人事部長に、『休んでもいいから辞めないでほしい』と言っていただいて。結局その2週間後に母が亡くなり、離職をせずに50歳まで会社勤めを続けました」
この経験を通し、ヨシダさんが気づいたのは「睡眠は健康の土台」ということ。
「介護の時間がなくなり、仕事も落ち着いて、睡眠時間をきちんととれるようになると、みるみる体調がよくなって。『睡眠は健康の土台』だと身をもって実感したんです。私は寝具店のひとり娘。小さい頃はお日さまに干したふかふかの布団にくるまって寝るのが気持ちよくて。大人になってからあんな幸せな眠りを、いつからしていないだろうって……。そう思ったら、もっと健康で幸せな睡眠を突き詰めたくなったんです」
そこで、以前から興味のあった睡眠の勉強を再開することにした。
「日本人には、休むことは怠けることという、強い思い込みがあります。だから睡眠時間をたくさんとることに罪悪感を覚える方が少なくありません。たっぷりと眠ることは、健康な心と体のために欠かせないこと。介護と仕事に追われた私のように眠りたいけど眠れない人に、何かできることがあるのでは? と思ったのが、そのときです」
