短歌教室で出会った驚くべき90代女性とは？他、60代・70代読者の【ビックリしたこと4選】

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『キャッシュレス決済』

スーパーのレジに並んでいたときのこと、私より年上とおぼしき奥さまがスマホを取り出すや、キャッシュレス決済で敏速にお会計をすませた。すぐに私の番になったので驚いてしまった。私の財布には普段から小銭がたくさん入っていて、財布を軽くすることばかり考えている。財布を早々と出して準備をして並んでいた自分が、何だか少し恥ずかしくなった。
別の日、友達とお昼を食べに行ったときのこと。隣のテーブルには、私より少し年下であろうグループが座っていた。食べ終わった彼女たちがそろってキャッシュレス決済をしたので、このときもビックリした。スマホで決済するとクーポンが使えるらしく、割引になるとか……私にはチンプンカンプンなことを皆でワイワイと盛り上がって話していた。私はつい聞き耳を立ててしまった。
現金主義を一生通そうとする私は、まさしく昭和の女。シニア女性もスマホひとつで買い物や食事をする時代になったのだと、驚くと同時にいささか焦りも覚えてしまった。
（越後の時代遅れバアバさん　74歳・新潟県）

『娘の暮らし』

娘の住む大阪へ行ってきた。観光も楽しみだったが、娘がどのように暮らしているのか興味津々だった。ひとり暮らしのマンションは静かな場所にあり、交通の便もよく、外観もきれい。部屋は明るく清潔そうで、住み心地もよさそう。安全面（オートロック）も考えてあって安心した。
しかし、朝食を作ろうとしてビックリ仰天！　野菜を切ろうにも、まな板がないと言う。お茶を飲もうにも、やかんも急須も茶碗もない。かろうじてマグカップが１個だけ。仕方がないので、空のペットボトルを半分に切って、カップ代わりにした。中皿が２枚あったので、果物や野菜を切って盛りつけた。取り分ける小皿が１枚しかないので、ナイロン袋を皿代わりにした。フライパンやざる、油、調味料もないので、作れるものは限られる。それでもパンを焼き、野菜サラダ、フルーツ、ヨーグルト、飲み物の朝食が完成。娘は転勤族なので、いつでも引っ越しができるように身軽にしていると聞いていたが、ここまで徹底しているとは……。驚くやら呆れるやら、もう笑うしかなかった。２人で大笑いして、おいしい朝食をいただいた。
ビックリすることもあったが、娘が元気に楽しく暮らしている様子を見ることができて、安心した旅となった。
（トラベルさん　72歳・島根県）

『最近の結婚事情』

今年の初め、娘が入籍をしたのですが、昨今の結婚事情にビックリしました。両家顔合わせの食事会が結納代わり。結婚式のバリエーションも多種多様。以前では考えられないほど、素敵なプランが目白押しです。ビックリするやら、うらやましいやらの今どきの結婚事情。私は流れについていくのが精いっぱい。
先日、私の頃はなかった「前撮り」といわれる撮影がありました。スタジオで撮影するだけでなく、ロケーション（ロケ）撮影をするとのこと。レトロな建物のある庭園での撮影。一昔前では、なかなかできない経験でした。お天気にも恵まれ、素敵な写真が撮れて、楽しい一日を過ごすことができました。
（茶々丸さん　61歳・愛知県）

『短歌教室で出会った方』

先日、地域の短歌教室に参加したときのこと。私より年上のお姉さま方が多く参加している中、ひときわご高齢の方がいました。御年98歳。すごくオシャレで、ご自分で着物をリフォームして作られたお洋服を着ています。姿勢よくハキハキと発言されて、よい短歌を詠まれていました。
何よりビックリしたのが、「仲間でこんな新聞を作っているの。よかったら読んでね」と、ご自身が参加されているサークルの会報をいただいたこと。社会情勢や最近のトレンドなどが書かれていて、このお年でこういう活動をされていることに本当に驚きました。私もこんなふうに年を重ねたいと、うらやましく思う方との出会いでした。
（ミセスハッピーパープルさん　63歳・愛知県）

イラスト／山田円
※この記事は「ゆうゆう」2025年9月号（主婦の友社）の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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