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歩きたいけれど寒い!そんな日こそ“家でちょこっと足トレ”【足連載/第3歩】

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ゆうゆうtime編集部

連載第3回は、短い秋にウォーキングしそびれた方も必見、家の中でもできる簡単な足の運動をご紹介。今日からできるこれらの運動は、歩けなくなってからでは遅い……今始めておけば転倒リスクを防いだり、認知症を遅らせたり、歩ける期間を少しでも延ばすことにつながります。歩きのプロ、健康運動指導士の黒田恵美子さんにお話を伺いました。
これまでの記事はこちら>>【連載】足が変われば、人生が変わる。~一生自分の足で歩くために

寒さも猛暑も……外を歩けない日が増える時代の新常識

「外に出ることは、体を動かすだけでなく社会とのつながりを保つ活動です」
このように歩くことの大切さを語るのは、健康運動指導士の黒田恵美子さん。
「近年、新型コロナウィルスの状況下では外に出ない生活が強いられ、多くの人の体力はだいぶん落ちてしまいました。今年も猛暑日が長く、外を歩ける期間は年々短くなっています。以前は『冬にじっとしていないで!』とお伝えしていましたが、今は夏をどう乗り切るかも大きな課題です」

黒田さんはそんな現代の事情による健康への影響を懸念しています。
「さまざまな理由により外へ出なくなると、なかでも高齢者はフレイル(加齢によって心身が衰え、健康と要介護の中間にある状態)が進み、認知機能が落ちてやがて鬱になり、体が動かなくなって食事も摂らなくなるという“負の連鎖”が起きてしまいます」

気候をはじめ、さまざまな事情により外で歩けない方のために、この冬、家の中でもできることを伺いました。
「ウォーキングができなくても、足をケアできることがあります。フェイスタオルを足指で掴んだり、足指で挟んだタオルを引っ張ったり、足でタオルを持ち上げてくしゃくしゃにしたり、足で平らに直したり。家の中でできることはたくさんあります」

さらには、靴下でのケアも欠かせません。靴下については次回詳しくご紹介しますが、冷えでお悩みの方には心強い、あたために特化した靴下もこの冬の味方です。

若くても実は老化が進む――歩行不足の深刻な現実

“歩けなくなる”ことは高齢者だけではなく、実は若い人にも深刻であることを黒田さんは指摘します。
「高齢者の介護は社会全体の問題として捉えられていますが、実は子どもたちに起きていることも深刻です。成長期に歩いていない子どもたちが、今の高齢者のように年を重ねた時に動けているか不安です。運動嫌いで体の弱った歩かない子供。実は、中身は老化しているのです。今の70~80代の方々は、若い頃によく歩いていました。今は、ほとんどの子どもが車や自転車に乗せられ移動します。感染症や安全を守ることはもちろん大切ですが、その結果、体を育てる基本である“歩き”ができないのです」

今ケアしておかないとどうなるか? 知ることがまずは第一歩。
「近年、子供の生活習慣病や子供のロコモティブシンドローム(移動機能が低下した状態で、将来的に介護が必要になるリスクが高まること)が指摘されています。実際、20歳くらいで骨密度を測ると、60代や70代の方より少ない子もいます。まだ若いため問題は表面化していませんが、この世代が50代、60代になるとどうなるのか。未来が懸念されます。だからこそ、歩くことや足そのものに意識を向けていただきたいのです」

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