脳梗塞の前兆!? 60代以降の【耳鳴り】には重大な病気が潜んでいるかも!?
Point
耳鳴りがある人の9割は難聴がある
「耳鳴りと難聴は蝸牛神経がダメージを受けることで起こり、耳鳴りがある人の約9割に難聴があります」と木村さん。音が聞こえにくくなると脳は音への感度を上げようとして異常な興奮状態となり、雑音を拾ってしまう。最新の学説ではこれが耳鳴りとして感じられるといわれている。
軽い耳鳴りはほとんどの人にある
ときどき軽く「キーン」といった音を感じるが、10秒ほどでおさまるという経験は誰にでもあるだろう。症状がすぐにおさまり、特に生活に影響がなく、かつ検査で問題なければ気にする必要はない。耳鳴りは、気にしすぎると症状が悪化する傾向があるので、心配せずに大丈夫と割り切ることも必要だ。
心理的ストレスで耳鳴りは悪化する
耳鳴りを意識すればするほど、よりストレスを感じて、症状をさらに悪化させるという悪循環に陥るケースも。耳鳴りを意識せずにすむよう、環境を整えることが大事。静かすぎる環境を避け、テレビやラジオ、音楽などいろいろな音を適度な音量で聞いたり、趣味に取り組んだり、運動をするなどを心がけて。
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イラスト/あらいのりこ
取材・文/武田純子
※この記事は「ゆうゆう」2025年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
