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鳥羽シェフ「大変だったのは1時間に1回のトイレ」糖尿病公開から3か月で劇的改善!そのメソッドとは?【鳥羽周作さんのターニングポイント#1】
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ゆうゆうtime編集部
支えてくれたのは“24時間体制のドクター”。毎日5〜6回のやり取りも
――3か月で1/5にクスリの量が減った!それってけっこうすごいことですよね?
鳥羽シェフ:大坂先生の体制がめちゃくちゃすごくて。本当に24時間体制というか、1日5〜6回LINEをしているんですね。腕にセンサーをつけて常に血糖値を測っているんですが、先生が病院でリアルタイムに見てくれるんですよ。
それで、「昨夜は少し高かったですね」とか、「今日はよく歩いてますね」とか、「出張中、大丈夫ですか?」みたいなメッセージをすぐ送ってくれるんです。
また「シンクヘルス」というアプリで毎食の写真を記録しているんですが、定食屋さんだとまだパって1枚撮ればいいんですが、居酒屋みたいなところだと一品ずつ出てくるから全部撮るのが大変で(笑)。でもそこはある程度大目に見てもらっています。
血糖値が以前は250とかあったのが、今は133(空腹時血糖値は100mg /dL未満は正常、100〜125 mg /dLは境界型、126mg /dL以上は糖尿病)です。また、GMI(平均血糖値の指標)は 8.1(正常は6点台)が、3か月経った今は 6.8まで改善しました。血糖値に関しては特に診断直後はアラームが鳴りまくって本当にうるさかったのですが(笑)、そんな日々から考えると、劇的改善です。
栄養士の先生も「今日はキノコ足しました?」「もう少し野菜があってもいいですね」など細かくコメントしてくれる。僕は本当に良いチームに恵まれました。
甘いものは“ゼロ”。それでもストレスがない理由
――生活で最初に変えたことは?
鳥羽シェフ:“調べること”と“すぐできることの実践”です。やめたのは「アイスとジュース」。
僕、診断前は1日3個ハーゲンダッツ食べてたんですよ(笑)。でも診断後は一口も食べてないし、ジュースもゼロ。
ただ、全然ストレスじゃないんです。それはなぜかというと、病気を勉強して「甘いものをやめれば確実に良くなる」ことを理解できていたから。納得していることって、無理なく続けられるんですよね。お酒はもともと飲まないので、まったく問題なかったです。
炭水化物を抜くのはNG。「積極的バランス治療」という考え方
――食事制限は厳しいのかと思っていました。
鳥羽シェフ:ご飯に関しては、まったく厳しくないんです。
例えば、定食の大戸家さんに行くとしたら「普段の量の6〜7分目にすればOK」。炭水化物抜きみたいな極端な食事はむしろ良くない。
短期的には痩せるけど、長期的に見ればリバウンドしやすいですし、吸収率が上がって逆効果になる場合も多い。だから僕、今でも焼肉とかもたまに行きますよ。次の日にバランスとれば よいというのが、わかっているんで。極端なことはしないようにしています。この方法を僕は「積極的バランス治療」って名付けているんです。
●焼肉に行く日は、その前後の食事を軽くする
●会食の予定がある日は、積極的にウォーキングや運動を入れる
●“1日のカロリー予算”の中でどこを上げ、どこを下げるかコントロールする
これなら制限というより“計画”ですよね。「今日はこれを食べるから、ここで調整しよう」という前向きな発想なんです。クリスマスのお買い物のために貯金するような感覚で、ストレスが本当に少ない。“不自由”ではなく“選択”。この考え方は、多くの人にフィットすると思います。
