【はなむけの言葉】はどういう状況の人に贈る言葉? 間違って使うと恥をかく日本語【クイズ】
【はなむけの言葉】の正しい意味は【ア】
もともとの意味はア。
昔、旅に出る人を送るときに、その人の乗る馬の鼻を行く先に向けて、旅の安全を祈る習慣があったことを「うまのはなむけ」と言い、それが略されて「はなむけ」となりました。
そこから、旅立ちや門出を祝ってお金や品物、挨拶の言葉などを贈ることや、その贈り物のことを意味するようになりました。したがって、「はなむけの言葉」とは、旅立ちや門出など、別れていく人に贈る祝いの言葉ということになります。「新入生や新入社員にはなむけの言葉を贈る」と言うのは本来の使い方ではなく、ふさわしくありません。そんなときは、「お祝いの言葉」「励ましの言葉」など、別の言葉を使うよう心掛ける必要があります。
「はなむけ」は、門出を祝って花束を贈ることもあるので「花向け」と美化して書かれることもありますが、本来は「餞」と書きます。この字は「餞別」の「餞」であることを考えれば、「はなむけ」は旅立つ人に贈るものであることがイメージできるでしょう。
用例
○ 卒業生に、はなむけの言葉を贈る。
○ 退職する同僚に贈るはなむけの言葉。
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※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』(三省堂)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
