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間違って使うと恥ずかしい!【閑話休題】の正しい意味とは?【クイズ】

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ゆうゆうtime編集部

【閑話休題】の正しい意味は【イ】

もともとの意味はイ。

「閑」はここでは「大切ではない」という意味。「閑話」は「無駄話」「とりとめのない話」という意味になります。「休」はやめること、「題」は話題にすることの意味。今まで話していた無駄話をやめるという意味で、「それた話題はここまでにして、話を本筋に戻そう」という場合に使う言葉です。「さて」や「それはさておき」のように、文のはじめに使うことが多いです。『水滸伝』の「閑話休題、言正話乎(雑談をやめて、本筋に戻ろう)」という一文が由来とされています。

しかし、最近では「少し話はそれるが」のように、話を脱線させる意味で使われることがあるようです。「閑話をはさんで一休みする」ことを連想させるのかもしれませんが、余談を止めるのと、余談を始めるのでは意味が正反対です。俗な言い方として載せている辞書もありますが、定着しているとはいえないでしょう。

平成14 年度の「国語に関する世論調査」では、「本筋から脇道に移す」が27.0%、「脇道から本筋に移す」が23.8パーセントなのに対して、全体の43.8%の人が「閑話休題」の意味がわからないと答えたという結果が出ています。もともとの意味がどちらかということ以前に、この言葉の認知度が下がってきていることが問題なのかもしれません。

用例

○ 閑話休題、本題に戻りましょう。
○ 閑話休題、今回のプロジェクトの話です。

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※この記事は『間違いやすいことばの意味探し辞典』(三省堂)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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