親の【高齢者施設入居】実例「サービス付き高齢者向け住宅に入居した母が栄養不足に」
老いていく親の「少しでも長く家にいたい」という願いをうち消し、施設に入れることは親不孝なのでしょうか? ここでは、読者の体験談とファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんに聞いた施設選びのヒントをご紹介します。
親の施設入居体験、我が家の場合
サ高住→介護付有料老人ホーム→サ高住
福岡から東京に呼び寄せた母がサ高住で栄養不足に!
父が亡くなってしばらくの間、母は福岡での一人暮らしを楽しんでいた。ところが、一人暮らしの不安からかうつ傾向となり、頻繁に救急搬送されたので、東京に呼び寄せることに。
自宅沿線で駅から徒歩5分のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を見つけた。食事はつかないが、スーパーも近いから大丈夫と思ったのだ。だが次第に料理を作ることがおっくうになり、数年後には栄養不足の廃用症候群になって入院してしまった。
食事つきの施設への転居を決意したとき、わが家の近くに新築の介護付有料老人ホームができた。早速飛んでいき、富士山の見える最上階の部屋を確保。ところが入居して「これはひどい」と実感した。自由がなく、介護も事務的。食事はまずく、職員がすぐに入れ替わる。母は「牢獄のようだ」と精神的に参ってしまった。
そこで、3番目の施設を探し始めた。「家の近くより母の満足度」を優先し、食事つきのサ高住を見つけることができた。ここは職員も親切で、何かあるとすぐ連絡をくれる。訪問時には車椅子にのせて近くの回転ずしや焼き肉屋に外出することも。ひ孫の顔もみせられ、母も私も落ち着いている。
この記事の執筆者
関連記事
