親の【高齢者施設入居】実例「サービス付き高齢者向け住宅に入居した母が栄養不足に」
FP畠中雅子さんの施設選びのヒント!
うちの親はいくらで施設に入れる?
まず確認すべきは親の資産状況と年金額。「その範囲内で、無理なく暮らせる施設を探しましょう」とFPの畠中雅子さん。
月額利用料は確実に値上がりしていく。入居時点では年金月額プラス1万〜2万円までと考えて。
貯蓄額が650万円未満の場合、自立時はケアハウスがおすすめ。要介護3になったら特別養護老人ホーム(特養)に。年金額が80万9000円以下で貯蓄額が650万円未満なら1カ月10万円以下で入居ができる。
貯蓄額が650万〜2000万円なら介護付有料老人ホームを検討しても。ただし、入居一時金は総資産の3分の1までで。貯蓄はあるが年金が少ない場合は、利用料が年収で決まるケアハウスもおすすめ。それ以上の貯蓄額がある場合、入居一時金を一括で払うか分割するかは入居時の年齢で検討を。
地域によって違うので、あくまで目安のひとつに。
アンケートによる皆さんの声
親の入居で気づいたこと
●施設に入居した父は、「帰りたい」と言い、そんな父を見て母は、「かわいそう。せめて今日だけでも連れて帰りたい」と言う。入居して母は父に妙に優しい。昔はケンカばかりだったのに。あるとき気づいた。90歳すぎても自分の足で歩け、自立している母は父に「勝った」のだ。だから今、母は優しくできるのだと納得することができた。
(mijaさん・68歳)
●口から食事がとれなくなり、胃ろうをつけることになった父は、老健から介護医療院に転院した。そこでは日本人だけでなく、外国人スタッフも多く働いていた。最初は少し驚いたが、私の見た範囲、父に対してきつい言い方をする介護士さんはたいてい日本人で、外国人のスタッフさんはやさしかった。
(平さん・59歳)
マンガで解決 老人ホームは親不孝?: 親も子も失敗しない施設の選び方
上大岡トメ著 畠中雅子監修 主婦の友社
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