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遠距離介護はもう無理! イラストレーター【上大岡トメさん】の 実録「親が高齢者施設に入るまで」

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ゆうゆう編集部

老いていく親の「少しでも長く家にいたい」という願いをうち消し、施設に入れることは親不孝なのでしょうか? ここでは、イラストレーター上大岡トメさんの体験をご紹介します。

実録・親が施設に入るまで〜上大岡トメさんの場合〜

じわじわと、確実に老いていく親。なんとか続けた遠距離介護が限界を迎えたとき、どう動きどう判断すべきか。トメさんの体験から考えてみて。

登場人物

トメ
イラストレーター。横浜育ち、現在は山口県在住。一級建築士、ヨガインストラクターでもある。

アネ
トメの3歳上で京都府在住。研究職。介護に関してはトメに一任しているがよき相談相手。


神奈川県在住。元技術者。パーキンソン病をわずらい突然倒れることがあり、認知症の症状も。


料理上手の専業主婦。父と力を合わせ生活してきたが、体調を崩してから認知機能が急低下。

遠距離在宅介護はもう無理!

在宅介護は急な坂道を転がるがごとく悪化する

病気などがあるものの、ふたりで支え合い、なんとか生活をしていた父と母。トメも1カ月に一度は様子を見に行っていたが、コロナ禍で半年ぶりに行ってみると父に認知症の初期症状が。つじつまの合わないことを言い出し、持病のパーキンソン病で突然意識を失うことも。母は骨盤臓器脱が原因で発熱をくり返し、ほぼ寝たきりに。

要介護の区分変更をしてもらい、フルで介護サービスを受けるも、土日は京都のアネか山口のトメのどちらかが帰省して介護。姉妹とヘルパーさんの誰一人欠けても成り立たない、在宅介護の限界状態に。もう無理!と、高齢者施設への入居を決断する。

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