意外に簡単!初心者向け[洋ラン6種]の栽培ポイントと冬のケア方法【ガーデニング】
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光武俊子
洋ランは高価で栽培が難しいと思われがちですが、近年はお手ごろ価格のミディサイズなどが登場。冬の室内で長く咲き続け、年末年始に華やかな雰囲気が楽しめます。栽培のコツをつかめば翌年もまた咲いてくれる、洋ランにトライしてみませんか。
意外に寒さに強い洋ランの置き場所
フウランやシュンランなど、日本をはじめとするアジア原産の「東洋ラン」に対して、コチョウランやカトレアなど、西洋で品種改良が進んで日本に渡来したランを「洋ラン」といいます。
多くは熱帯や亜熱帯原産で樹木に着生して育つため、「家庭で育てるのは難しそう」と思うかもしれませんが、意外なほど寒さに強く室内の明るさで育てられます。最低気温が0℃以上あれば戸外で育つものもあるんです。
なので、夜間は暖房を切るリビングや日中も暖房を入れない廊下や縁側でも、洋ランは咲かせられます。しかも、茎の一部が膨らんだバルブという部位に水分や栄養を蓄える種類が多いため、留守をして乾燥状態が続いても大丈夫なものも。
育て方のポイントは後半で紹介します。
はじめてさんでも育てやすい洋ラン6選
大きな花が新郎の胸元を飾る【カトレア】
開花期:春、初夏、秋、冬咲き(12~3月)タイプがある
草丈:20~50cm
鮮やかな花色で香りのよいものが多く、大きな花はブーケやコサージュでも人気です。中南米原産で高い木の上で育つため、素焼き鉢に水ごけで水はけよく栽培。水やりのあとで根が早く乾くように、風通しよく育てるのがコツです。栽培適温は25℃で、最低でも7℃以上の日なたで育てます。
光のシャワーのように飾りたい【オンシジウム】
開花期:4~6月、9~10月、12~1月(不定期)
草丈:20~40cm
熱帯・亜熱帯アメリカ原産で、黄色の小花がたくさん咲くタイプが切り花でも多く出回ります。ラン展などでは高い位置にディスプレイされて、まるで光のシャワーが降り注ぐようです。香りもよい花を吊り鉢で飾るのがおすすめ。冬はレースのカーテン越しの日ざしで、最低5℃以上に保ちます。
暖地では屋外で冬越しできる【デンドロビウム・キンギアナム系】
開花期:2~5月
草丈:20~50cm
日本原産のセッコクをふくむデンドロビウム属には、多くの種類があります。なかでオーストラリア原産のD.キングアナムの交配種。太いバルブ(茎)をもつノビル系と異なり、香りのよい小輪花を動きのある穂状に咲かせます。生育適温は15~20℃ですが、0℃以上あれば暖地の屋外で冬越し可能。
