意外と知らない「介護の腰負担」を減らす方法とは?現場発【骨盤ベルト】で介助がラクに!
認知症の介護で生じるさまざまな悩みや不安に応えて、多くの企業が当事者とご家族の思いに寄り添う商品を開発しています。評判の便利グッズから最新テクノロジーまで、介護を手助けしてくれる頼もしいアイデアや工夫をご紹介します。今回は健康用品の製造メーカー「丸光産業」にお話を伺いました。
介護者の負担軽減だけでなく、 パフォーマンスも上げる骨盤ベルトを開発
サポーターなどの各種健康用品の製造で創業70年以上の歴史を持つ丸光産業が開発したのが、骨盤ベルト「介助するすべての人を支え帯」だ。介護のパフォーマンス向上を目指して生まれたこの製品には、繊維事業と介護事業を両立する同社のノウハウと思いが込められている。開発を担当した川西暁子さんに話を聞いた。
「当社は1953年に創業し、94年からは在宅介護サービスを開始。現在は繊維事業と介護事業の二つの事業を展開しています。当社にしかできない取り組みをしようと、2025年に新ブランド『ごじあい』を立ち上げました」
介護する側、される側をサポートする「ごじあい」ブランドをスタート
「ごじあい」は2025年に生まれた、丸光のトータル介護ブランド。骨盤ベルトの他、急な入院・施設入所に備えるための「ごじあいセット」を展開している。現場の意見を重視し、着心地や機能性にこだわったチョッキやパジャマ、肌着など、安心のセット内容。
介護現場からの声で改良。ずれやパワー不足を解決
介護用の骨盤ベルト開発のきっかけは、社長が介護現場で耳にした切実な声だった。
「介護事業のスタッフが、『まだまだ働きたいんだけれど、腰を痛めて、もうヘルパーはできないのよ』と話しているのを何度か聞いたそうです。意欲はあるのに、体がつらいという理由で仕事を続けられないスタッフを一人でも減らしたいという思いから、当社の強みである骨盤ベルトを改良して介護用を作ることにしました」
まずは現場のスタッフに、一般向けの骨盤ベルトを試してもらったところ、「介護現場で使用するにはパワーが足りない」という意見が相次いだ。さらに、訪問入浴サービスやデイサービスの入浴でぬれてしまうなど、現場ならではの課題も見えてきた。
「盲点だったのは、『そもそも腰が痛いわけじゃないから、つけなくてもいい』『骨盤ベルトのよさがよくわからない』といった声があったことです。そのため、骨盤の役割から、骨盤ベルトで体が安定すると介助がどう楽になるかまで、丁寧に説明して理解してもらうことから始めました」
携帯用に巾着をセット
介護従事者向けに開発された骨盤ベルト。6㎝の細い幅でありながら、十分なサポート力を実現。
●介助するすべての人を支え帯(たい) 5980円/丸光産業 ☎03-5818-0303
https://gojiai.net/
