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「褒められないのに、なぜ60年も続いた?」専業主婦の母が教えてくれた“自分で花丸”の習慣【一田憲子さん】

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一田憲子

「褒められないのに、なぜ60年も続いた?」専業主婦の母が教えてくれた“自分で花丸”の習慣【一田憲子さん】(画像2)

家中にコーヒーの香りが満ちるだけで幸せな気持ちに。香りの効果はすごい! (撮影/馬場わかな)

自分で自分に花丸をつける日がやってくる

シュガーポットの砂糖を全部出してから入れ替えても、冷蔵庫の扉を毎日拭いても、誰も褒めてはくれません。主婦の仕事は誰かに認めてもらうためではなく、家族でさえそれが当たり前になって、感謝の言葉をかけてくれるわけでもないのです。

「誰も褒めてくれないのに、どうしてやり続けてこられたの?」と聞いてみました。すると「ほかにできることがなかったからよ。私はこれしかできないから」と母。外へ出て仕事をし、評価を受ける、という機会がなかったから、母は家の中に自分だけの100点を設定し、それをずっとキープできるしくみを構築してきたのだと思います。そして、自分で「よしっ」と満足することで、達成感を感じてきたよう。

今、母はこうして部屋をきれいにし、家族のために食事を作り、生きてきた日々を誇りに思っています。そんな姿を見ていると、60年以上という、長い年月を積み重ねれば、自分で自分を褒めてあげられるようになるのだなあと確信できます。

私はこの「誰も見ていないところで、自分で自分の達成感を育てる」ということがいちばん苦手でした。「誰も見てないなら意味ないじゃん!」「頑張ったって、自己満足だけじゃあ、つまらないじゃん」と思ってきたのです。

それでも、母ほどではないにしても、私自身もやっぱり気がついたら毎日ざっと拭き掃除をしているし、どんなに簡単でも自分の手で作ったものを食べたいと思います。こんなに「褒められ好き」の私が、誰にも褒められない料理や掃除を続けてきたのは、なんだか奇跡のよう。理由は単純で、さっぱりと整った部屋は気持ちがいいし、作りたての料理のほうがおいしいからでした。

取材でたくさんの素敵な方に会い、その方の暮らし方、生き方を真似してきました。簡単でおいしいレシピを知って、さっそく自宅で作ってみたり、カラッと乾きやすいふきんを教えてもらい、掃除に取り入れてみたり。そうやって外で得た知識を「家に持って帰る」ことが楽しい!

そして、知らず知らずのうちに、私の中にも「こうしたら、心地いい一日を送ることができる」という100点満点が設定されたのかも。ささやかな基準をひとつずつ積み上げていけば、20年、30年過ぎたいつの日か母のように、自分で自分に「よくできました!」と花丸をつけてあげられるかもしれないなと思っています。

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※この記事は、『褒められなくても、生きられるようになりましょう』一田憲子著(主婦の友社刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

褒められなくても、生きられるようになりましょう

一田憲子著
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