こむら返りで「とにかく伸ばす」はNG。肉離れを防ぐ、足の名医直伝「かかとプッシュ法」とは
「こむら返りは、血流の悪化とセンサー異常が原因です」と語るのは、足専門の整形外科医・北城雅照先生。多くの足の悩みを診てきた専門医がすすめる、こむら返りを防ぐ最強メソッドが話題です。『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』(アスコム刊)よりお届けする第2回は、突然のこむら返りに即時対応!「かかとプッシュ法」です。
▼前回はコチラ▼
>>足がつる・こむら返りを防ぐ「足首リセット法」 椅子で片足30秒、寝る前1分の習慣突然のこむら返りには「かかとプッシュ法」で即時対応!
前回ご紹介した「こむら返りリセット法」を実践していただければ、かなりの確率で「今夜のこむら返り」を防ぐことができます。
でも、それでも、こむら返りになってしまったら……?
そんなときのために、併せて覚えていただきたいのが
「かかとプッシュ法」です。
こむら返りが起こったとき、「とにかく足を伸ばさなきゃ!」と思っていませんか? じつはそれ、間違いなんです。
こむら返りが起こっている足は、伸ばすのではなく「しっかり足首を曲げる」のが正解です。
なぜなら、いきなり伸ばしてしまうと筋肉を痛めるばかりか、筋繊維が断裂して肉離れを起こしてしまうおそれがあるからです。
この「かかとプッシュ法」なら、足首を曲げることで腱紡錘をしっかりと刺激することができ、脊髄から筋肉に「筋肉が縮んでしまっているぞ!」「筋肉を伸ばせ!」という指令を出すことができます。
これによって筋肉の過収縮が収まり、こむら返りが改善されるのです。
耐えがたい痛みを迅速に鎮める「お守り」として、ぜひご活用ください。
例えば、右足のふくらはぎがこむら返りを起こしたとしましょう。
痛みをこらえてまずは起き上がり、次のような姿勢をとってください。
かかとプッシュ法 その1
最初の姿勢(右足のふくらはぎがこむら返りを起こした場合)
① 上体を起こし、右手で右足のひざの下をしっかり抱える
② そのまま右足を浮かせるように持ち上げる
左足は自然な姿勢で伸ばしておく
足を伸ばし、長めのタオルなどを使って鎮める方法もありますが、こむら返りが起こっているときに、それを取りにいく余裕なんて実際はありません。
できるだけ迅速に、この姿勢をとること。
それが、痛みを最小限に抑える最適解です。
腱を刺激してふくらはぎの収縮を抑える
③ 左手で、右足のかかとをしっかりと握る
④ かかとをぐいっと押し込んで、足首を「曲げる」ように動かす
右足のつま先がすねの方向に動くようにし、かかとを伸ばすことで、かかとにつながっている「腱」の部分を刺激するように意識する
⑤ こむら返りが治まるまで、何度かこの動作をくり返す
この動作でアプローチしているのは、かかととつながっているふくらはぎの「腱」の部分です。かかとをプッシュする動きで、この部位を刺激していきます。
この動作を何度かくり返すことで、ふくらはぎの筋肉の収縮が治まって、痛みもやわらいでいくはずです。
