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秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)

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吉原美奈子

秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)

5月、きれいに咲きそろった房咲きのピンクのバラ。9月に夏の剪定を行うと、ここまでではありませんが秋にも揃って花を咲かせます。

秋バラの開花に向けて、9月初旬は夏剪定の季節です。でもよかれと思ってした剪定が、かえってを弱らせたり開花を遅らせたりすることも。今回は夏剪定で注意したいNGポイントをいくつか紹介します。

秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)(画像2)

2025年、ハークネス社がチェルシーフラワーショーで発表した‘エルトン・ジョン・エイズ財団ローズ’と思われるバラ。日本では未発売です。

強く切りすぎては絶対にダメ

バラの夏剪定は、夏の暑さで疲れたバラの樹形を整え、秋に揃って美しい花を咲かせるために必要な作業です。

伸びすぎた枝や混み合った枝を整理し、株の状態を整えることで、秋の開花に向けて新しい枝を伸ばしていくわけです。

2月に行う冬剪定では、株を深く切り、切った場所から新しい芽を出させてそれをしっかりとした枝に育て、花を咲かせました。
しかし、この思い切った剪定は夏剪定では絶対にやってはいけないNG行為。

9月以降は気温が下がっていくので、春のように新しい芽がどんどん出てくることはありません。
枝を深く切ると葉をたくさん落とすことになり、株は光合成ができずに秋バラを咲かせる体力を失います。

秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)(画像3)

クリームイエローの大輪のHT。枝が豊富に出ていて葉も茂っています。こうした健康な株は半分くらいの高さに切っても大丈夫です。

同じ理由で枝数もできるだけ残すほうがよく、緑の葉を株になるべく多く残すことを頭に入れながら剪定を行いましょう。
細めの枝で、切るかどうか迷う場合は残しておき、枯れ枝だけ整理します。

具体的にはHTなら株の上1/3を切り、2/3を残すように切るのが基本ですが、樹高が高い品種や生育旺盛な品種であれば、半分近くの高さにしてもよいでしょう。
切る位置は冬剪定と同様に、五枚葉の上6~10mmのあたりにハサミを入れます。

イングリッシュローズなどのシュラブ系、FL(フロリバンダ)やコンパクトなパティオローズはHT(ハイブリッドティー)よりもさらに浅い剪定にして枝を長く残します。
シュラブ系は枝先を軽く刈り込む程度でもいいのです。

つるバラには基本的に夏剪定は行いません。
伸びた枝が暴れないようにまとめ、冬の剪定・誘引で枝を整理します。

秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)(画像4)

キモッコウバラは9月に花芽ができるので、剪定は8月以前に終わらせます。9月に剪定すると翌春の花付きが少なくなるので我慢。

時期が遅すぎると秋バラが見られない

一般的な四季咲きのバラでは、夏剪定をしてから秋バラが咲くまでにはおよそ40~50日かかります。
つまり10月中旬に花が見たい場合は9月1日頃が適期となります。

しかし、近年の温暖化の影響で関東以西では、以前のように8月末や9月1日頃に夏剪定をしてしまうと、まだ気温の高い10月初旬に秋花が咲いてしまうことも多くなりました。
それでは花保ちも悪く、よい花を長く楽しむことができません。

ですから、関東以西の温暖地であれば、昔のバラ栽培のテキストに載っているより少し遅く、9月5日~12日頃を最適期の目安にし、10月下旬に咲かせるのがよいように思います。
寒冷地や冷涼地であれば、従来通りに行います。

秋バラをきれいに咲かせるために知っておきたい、夏剪定でやりがちなNG3つ(切りすぎ・時期遅れ・弱い株)(画像5)

‘ディズニーランドローズ’を思わせるパティオローズ。鉢植えのバラも株の上部を軽く切って整え、秋の開花を待ちましょう。

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イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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ハイブリッドティーは、ガーデニングで最も人気のあるバラの系統の一つです。19世紀後半に生まれたこの系統は、花の形が美しい古典的なティーローズと丈夫なハイブリッドパーペチュアルを交配して作られました。大輪で咲き誇る花と高い香り、多彩な色合いが特徴で、シンボル的な存在感を放ちます。鉢植えや地植えはもちろん、切り花としても優れており、ガーデニング初心者からも愛されています。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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パティオとは、スペインや南米などに見られる中庭や裏庭のことを指します。ガーデニングの分野では、家と庭をつなぐ癒やしの空間として活用されることが多く、タイルやレンガで舗装されたエリアに屋外家具や植物を配置してつくります。特に鉢植えや寄せ植えが映える場所として人気で、小さなスペースでも温かな雰囲気を演出できます。

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シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一種のシュラブローズも有名で、初心者から上級者まで幅広く愛されています。また、季節ごとの景観を楽しめる落葉樹や常緑樹があり、生育環境やデザインに応じて選べるのも魅力的です。

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温暖地とは、年間を通して気温が比較的高く、冬期の降雪が少ない地域を指します。日本では西日本や太平洋側の地域が該当し、植栽スケジュールや作つけ品種の選定において、冷涼地や中間地とは異なる育成条件や病害虫対策が必要となります。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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施肥とは、植物に必要な栄養を与えるために肥料を与える作業のことです。ガーデニングでは、土壌の状態や植物の種類、生長段階に応じた施肥が重要です。肥料は有機肥料や化成肥料など種類も多く、それぞれ速効性や持続性、三要素などの重量比率が異なります。適切な施肥は、植物の健康な生長や美しい花・実を育む鍵となりますが、過剰な施肥は逆効果になることもあります。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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