親の頑固さとプライドがつらいとき、介護のプロがすすめる「いい意味での無責任さ」と関わり方
親の選択による不利益は「本人の人生の一部」
たとえば、親がプライドのせいで「補聴器なんて格好悪いものはつけたくない」と言い張っているとします。そのせいで音が聞こえなくなり、周囲との会話やさまざまな機会を逃すこともあるでしょう。でも、それもその人が選んだ生き方。子はそこまで背負いすぎなくてもいいのです。「聞こえにくくても、今の自分のままでいたいのだろう」と、支える側が理解しておくと、少し楽になるのではないでしょうか。
頑固さは、歳を重ねるごとに際立ってくることがあります。その姿は、自分が知っている親像とはかけ離れていくこともあるかもしれません。しかし、そうした子が知らない一面こそが、「親の本来の姿」である可能性もあります。難しいことではありますが、子は、親も一人の人間なのだと、その変化を丸ごと受け入れる余裕を持つ必要があると思います。そのためにも、向き合うときにはいい意味での「無責任さ」があると、気持ちが楽になるでしょう。
ぶつからないコツは、向こうが喧嘩腰であっても、こちらが受け流せるくらいの距離感を保つこと。会う頻度は、お互いつらくない程度に。もしも喧嘩をしたらまた距離を取る、というくらいでいいのです。踏み込まず、切り捨てず、適度な距離感で関わることが、自分の心を平穏に保つ秘訣です。
POINT
・やること▶不便も本人の人生として見る
・やらないこと▶「べき論」で親を説得し続けない
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