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「認知症の母に父が暴力をふっていることを知り、施設へ」親の【高齢者施設入居】体験談

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ゆうゆう編集部

老いていく親の「少しでも長く家にいたい」という願いをうち消し、施設に入れることは親不孝なのでしょうか? ここでは、読者の体験談をご紹介します。

親の施設入居体験、我が家の場合

住宅型有料老人ホーム

住み慣れた街を離れるときの父の顔が忘れられません

KKさん(60歳・東京都)
父(86歳)は要介護1、母(88歳)は要介護2で、認知症初期との診断。長く住んだ地元を離れ、現在は他県の住宅型有料老人ホームに二人で暮らしている。

母に認知症の症状が出たのは2022年の春のこと。そんな母を支えていた父だったが、その年の夏に前立腺肥大の手術のために入院。退院後は錯乱状態となって週に数回救急車を呼んだり、現役時代の仕事相手に電話をしたりなど問題行動が頻発した。「これはマズイ」と妹と二人で施設探しを開始。

実家近くのホームは年金と預貯金で暮らせそうだったが、いかんせん建物が古くて暗い。ショートステイもしてみたが、妹が「専業主婦だし、自分の家の近くに入居したらサポートできる」と言ってくれたので、22年12月に神奈川にある住宅型有料老人ホームに入居することになった。こちらのホームは大手のきれいな施設。松戸の自宅を売って費用にあてることになった。住み慣れた家を離れる父はとてもさびしそうで、江戸川を渡るとき「60年住んだ松戸と、これでさよならだ」と言って黙り込んだ。その顔が忘れられない。

義母の方は足腰が弱っているものの自分で施設入居を決め、3カ所見学に行き、今の施設を選んだ。子どもの手を借りてはいるが、すべて自分で決断。私もそうありたいと心から思った。というわけで、自分が入居する施設の目星はもうつけている。

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