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タネから育てて秋まで咲かせる【ガーデニング】春まきの一年草に挑戦する!

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光武俊子

園芸店で求めた苗を咲かせるのも楽しいけれど、タネから育てる花には格別の楽しさがあります。発芽の喜びや、小さな苗が生育する驚き、初夏から秋まで長く咲き続ける花もたくさんあります。この春はタネから育てて、夏に色とりどりの花々を咲かせてみませんか。

はじめてでも、ベランダでも、タネまきはできる!

4~5月は夏に咲く花のタネまきシーズンです。サルビアやマリーゴールドなどは、春にタネをまくと晩秋まで長く咲き続ける一年草。花が終わるころには、秋から晩春まで咲くパンジーなどと入れ替え、一年中途切れなく花が楽しめます。

はじめての方はタネが比較的大きくて扱いやすいジニアやマリーゴールド、センニチコウなどから始めるとよいでしょう。ベランダガーデナーさんなら、大きな鉢に直まきできて育苗スペースが必要ない、ヒマワリやルピナスなどがおすすめです。

カリフォルニアポピーやエスコルチアなどとも呼ばれるハナビシソウのように、苗ではほとんど流通しない花も、タネなら入手できます。育ててみたい花は、ネットでタネを探してみませんか。タネから育てると、ガーデニングの楽しみの幅がグッと広がります。

この春、タネから育てたい一年草8選

カラフルな花が長く庭を彩る【ジニア】

開花期/6~10月 草丈/20~100㎝

花径3~4㎝の小花を群れ咲かせるリネアリスという華奢な矮性種から、花径10㎝もの八重咲きで草丈100㎝になる品種まで、バラエティー豊か。和名は百日草というように、花期の長さも特徴です。直径10㎝ほどのポットにタネ3~4粒をまいて、1~2株に間引いて育てます。

夏空に映える元気印の花【ヒマワリ】

開花期/7~8月中旬 草丈/30~300㎝

ヒマワリは太い根が真下に伸びる直根性なので、タネをまいたら植え替えずに育てる直まきができます。高性種は地植えなら30~40㎝間隔で、鉢植えなら直径30㎝ほどの鉢に1~2粒タネまきすると、10~15日で発芽。草丈100㎝ほどで分枝した茎に、いくつかの花をつけるタイプもあります。

真っ赤な花も涼やかな青花も【サルビア】

開花期/6~11月 草丈/30~130㎝

真っ赤な花が目を引くスプレンデンスやコッキネア、ブルーセージとも呼ばれる涼しげなファリナセア。いずれも花が終わったら花穂を切り戻すことで、二番花が咲きあがり晩秋まで楽しめます。多年草のサルビアは高温多湿に弱いものもありますが、これら一年草は暑さに負けません。

暑さが大好きで何度も咲く【マリーゴールド】

開花期/4~11月 草丈/20~100㎝

高性で大きな花を咲かせるアフリカン種、コンパクトでよく分枝するフレンチ種、こんもり茂るメキシカン種などがあります。害虫防除のコンパニオンプランツとして、トマトなどと一緒に植えることも。花が終わったら茎を節の上で切り戻すと、脇芽が伸びて何度も花が咲きます。

ドライフラワーでも楽しめる【センニチコウ】

開花期/6~11月 草丈/30~100㎝

花に見える部分は小さなの集合体で、赤やピンクや白などのキャンディーみたいな愛らしさ。は散らずに色も長く残るので、たくさん咲かせてドライフラワーにも。暑さだけでなく乾燥にも強く、夏花壇の味方。発芽適温が高めなので、タネまきは5月になってから。

コンパニオンプランツとは、互いに相性のよい植物同士を近くに植えることで、病害虫の予防や生長の促進など相互作用を生かす栽培方法です。例としてバジルとトマトの組み合わせがあり、家庭菜園での自然な害虫対策として注目されています。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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花がら摘みとは、咲き終わった花(花がら)をこまめに取り除く作業のことです。見た目をきれいに保つだけでなく、新しい花を咲かせやすくし、病気の予防にもなります。

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春植え球根とは、春に植えつけを行い、初夏から秋にかけて開花する植物の球根を指します。代表的なものにはダリア、グラジオラス、カラーなどが挙げられます。寒さに弱いため、冬の間は掘り上げて保存することが一般的です。夏場のガーデニングを華やかに彩る存在で、植えつけ前に球根の状態を確認し、適した土壌環境を整えることが成功の鍵となります。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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鉢上げとは、タネまきやさし木で育った小さな苗を、根がしっかりしてきた段階でポットや鉢に移して育てる作業です。

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直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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二番花とは、植物が最初に咲かせた花(一番花)のあとに続いて咲く花のことを指します。一部のバラやクレマチスなど、繰り返し咲くタイプの植物が代表例です。一番花の後に剪定や肥料を適切に施すことで、二番花をより美しく咲かせることができます。ガーデニングでは長い期間花を楽しむために、この二番花を咲かせることがポイントとなります。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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脇芽とは、植物の茎と葉の間(葉のつけ根)から出てくる新しい芽のことで、腋芽(えきが)ともいいます。これを摘み取ることで主枝の生長を促すことができます。

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移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行われます。移植の際には根を傷つけないよう丁寧に扱い、水をたっぷり与えます。適期を守ることで根づきやすくなります。

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矮性とは、通常より背丈が低くコンパクトに育つ性質のことです。鉢植えや小さなスペースの庭に適しており、管理もしやすいため人気があります。例えば「矮性トマト」などと書かれていると、小型で支柱がなくても育つ品種という意味です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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定植とは、育苗した苗を、最終的な栽培場所に移し植えつける作業のことを指します。ポットや仮植えの状態から、花壇や畑、プランターなどの本来育てる場所へ植え替えることで、植物はより広い空間と栄養を得て健やかに生長します。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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苞とは、花の近くにつく葉のような部分で、本来の葉とは形や役割が異なります。ポインセチアやブーゲンビリアなどは、この苞が色づいて花のように見えます。実際の花は中心にある小さな部分で、苞は花を守る役割をしています。

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